「空気」の研究 の商品レビュー
名著じゃないかと思う。 くそわかりにくかったけど。 空気で戦争して焼け野原になった日本人として空気支配に対抗する術を学ぶことは必須だと思う。 そのためには空気がなんなのか知らなければ対抗のしようがない。 空気が読めない。「KY」が話題になったときがあったけ...
名著じゃないかと思う。 くそわかりにくかったけど。 空気で戦争して焼け野原になった日本人として空気支配に対抗する術を学ぶことは必須だと思う。 そのためには空気がなんなのか知らなければ対抗のしようがない。 空気が読めない。「KY」が話題になったときがあったけど、あれは一体なんだったんだろう? 空気が読めない人が誕生したのか。それとも空気を読めない人を排除しようという空気独裁の進行だったのか。 空気ほど恐ろしいものは無い。 空気に支配された人々に科学的反論も論理的反証も通用しない。 竹槍でB29と戦えという人に竹槍じゃ戦えないよという人が空気読めない人じゃどうしようもない。 空気に対する耐性のために是非ご一読を。
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コミュニケーションの基本は「論理」と「感情」 これが普遍的な事実 これに加え、世界の国で唯一日本に存在するルールがある 『空気』 「空気」が「論理」を超越しているのは、 世界で日本だけである 大学学部時代の前半、自分はこれに悩まされた 「空気」という言葉に怯えてた 「空気...
コミュニケーションの基本は「論理」と「感情」 これが普遍的な事実 これに加え、世界の国で唯一日本に存在するルールがある 『空気』 「空気」が「論理」を超越しているのは、 世界で日本だけである 大学学部時代の前半、自分はこれに悩まされた 「空気」という言葉に怯えてた 「空気を読む」とは何なのか…… 同じ事を著者が戦後に書き下ろしたもの 同じ思いの人がいてよかった
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【2008/09/20】 とらえにくい「空気」はどういうものか、を分析した本。 日本では人が集まって意志決定をするとき「空気」が生まれる。そして導かれる結論の根拠は、客観的なデータや明確な証拠ではなく、ただ「空気」そのものによるのだという。「空気」の生まれ方はいつも同じで、「...
【2008/09/20】 とらえにくい「空気」はどういうものか、を分析した本。 日本では人が集まって意志決定をするとき「空気」が生まれる。そして導かれる結論の根拠は、客観的なデータや明確な証拠ではなく、ただ「空気」そのものによるのだという。「空気」の生まれ方はいつも同じで、「対象を臨在感的に把握してこれを絶対化」し、反対するものはすべて悪であるとして排撃するというものだ。つまりある一つのモノに神秘的なものが宿っているとし、神秘的なものの前では人間はあらがってはいけないことになるのだ。「空気」に従わない者は超法規的に罰されることになる。もっとも強く「空気」が作られるのが「死の臨在にゆおる」支配である。死んだ者は神と同列に扱われ、それに反対することなどできなくなってしまう。戦前の軍隊の意志決定、公害問題、西南戦争や日中国交正常化など、様々な面でこの現象が見られた。 「空気」の支配はアニミズムの社会の伝統的な行き方である。その場その場で空気に責任転嫁をし、コロコロと状況に適応してきた。島国で平和に暮らしてきたからこその思考である。一方、キリスト教やユダヤ教など、厳しい自然、命をかけた競争の下で生まれた一神論ではそうはならなかった。絶対的なものは神だけであるとし、ほかのものは徹底的に相対化した。どんなものにも対立概念をあてがった。あらゆる命題が自己のうちに矛盾を含み、矛盾を矛盾のままに把握するとき、はじめてその命題が生かされるという思考だった。 日本では空気の支配に対抗するために「水」をさすという方法が用いられてきた。だが、それは「論理」には無力だった。「空気」の支配をくつがえす新しい「水」は、日本的な「水」と西洋的な対立概念による把握を組み合わせたものであるだろう。
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日本文化に深く染み渡っている「その場の空気」について、考察した名著。学生時代に一部読んで、凄い本だと感じたことを覚えている。一度通読してみようと思いつつ、30年が過ぎようとしている。今年こそ。
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