そういうことなんだ。 の商品レビュー
わが家のゆかいな仲間たちが、みんな出て行って、残っているのはマンガの山や、棚一杯の絵本や童話です。 棚に並んでいるラインナップのなかには、子供たちが喜んだ以上に大人のほうが嬉しかった人が何人もいますが、なかでも五味太郎はその筆頭でしょうね。 市民図書館の棚の前をうろついてい...
わが家のゆかいな仲間たちが、みんな出て行って、残っているのはマンガの山や、棚一杯の絵本や童話です。 棚に並んでいるラインナップのなかには、子供たちが喜んだ以上に大人のほうが嬉しかった人が何人もいますが、なかでも五味太郎はその筆頭でしょうね。 市民図書館の棚の前をうろついていて「ん?これは?」というわけで借り出してきたのがこの本です。 やっぱり、おもしろかったですね(笑)。 アホブログにも感想書きました。 https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202407040000/
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絵本作家の五味太郎さんの感性で世の中の出来事を見渡した本。 以下、個人的に気に入ったものの一部記述を抜粋。 ・働くということ あまり主体性がなく、働かされているようなとき、ぼんやりと「働く」という言い方をします。 ・占うということ 「彼女、双子座だから二重人格性があるんだよね」とか、「オレ一白水星でさ、このところしばらく暗剣殺しょってて調子でないんだよな」なんていう会話と、「今日、月曜日だから忙しいんだよな」とか「わたし低血圧だから、朝弱いのよ」なんていう会話との次元の差が、ぼくにはよくわかりません。ただ、いずれも、言ってどうなるんだ、というところがよく解らないという共通性は認められます。 ・ボランティアをするということ 求める人のところへ駆けつけて、求められる行為を速やかにする、ということです。この説明で、何か物足りないなあ、と感じる人には、ボランティアはできません。
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絵本的フリートークと言われれば、確かに、な内容。 例えば、『怠けるということ』 ”昼間からソファでごろごろしているのや、机の前のボーッとしているのは、ゴロゴロするとかボーッとするのをしているのですから、とくに怠けているわけではありません。たとえば、春→桜→花見、としか考えないようなこと、テレビで話題のラーメン屋に並ぶこと、まじめに学校に通うこと、上司に言われたことをそのままやること、折り合いをつけて結婚すること、などを怠けるといいます。” 上記のような文章を読むと、確かになと頷きつつ、その切り口の鋭さと視点の独自さにやられてしまいます。 五味太郎の絵本は子ども向けでも侮れません。 ましてやこの本は子ども向けとは言い切れないものでした。 だからこそ、皮肉に振れる部分に配慮が少し足りないと思ってしまいました。 例えばいじめについてや、差別について。 双方をばっさり切り捨てるのは気持ちがいいかもしれません。 喧嘩両成敗のごとく。 しかし、いじめられた方、差別された方は、それで再び木津ついてしまうのではないかと思うのです。 時代のせいなのか、五味太郎氏はもともとそういう人だったのか。 この本にはそれほど納得できませんでした。残念。
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複雑にしてしまってる物事を、著者の視点からシンプルに言い表した本。 ・嫉妬する=自分の立場が危ういが手の打ちようがないときの感情。立場の危機 ・働く=あまり主体性がなく働かされているようなときの言い方 ・尊敬する=自らすすんで服従する ・人を助ける=助けないとこちらが助からないので助ける。助けられた方はともかく、助けた側がホッとする …このあたり、たしかにー!と思った。 自殺に関してはなかなかコメントしにくいが、いずれやり直すぞという信念みたいなものがあるとしたら残された側としては救われる部分があるかも。
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五味太郎さんが、人間のやることを少しすっきり考えてみようと思って作った本だそうです。 けっこうブラックです。 例えば、「人間のやること」のひとつ、「嘘をつく」ということについてはこうです。 <人間、真実を述べることが普通だ、と思っている頭の悪さは問題です。君は世界一美しい、わけねーだろう。君を一生愛し続ける、保証はねーだろう。妻と別れて君と暮らす、かどうかわかるわけねーだろう。ちょっと考える頭があれば、すぐにわかることです。そんなもんだと気楽にやっていると、たまにとんでもない真実というのに襲われてビックリし、うろたえることがあるわけです。> 「努力する」ということもけっこうコテンパンに書かれてます。 <努力するという状態が起きるのは、当人、あまり得意ではないこと、好きではないことをやっている、やらされている、という場合です。得意なこと、好きなことをやっているときは、励んでいる、熱中しているというようなことにはなりますが、努めて力む必要はないのです。「努力賞」なんてものがあるなら、それはかなりレベルの低いコンクールです。> 考えを立体的にしてくれる本です。
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図書館の本。 歯を磨くということ、愛するということ、いじめるということ・・・など、51のことに対する作者なりの答えを短くまとめた本。 解釈が独特で、淡々と事実を並べてあるような、そんな回答たちに、驚きました。 今は特に悩みがないから、ふうんって感じだけど、悩みが大きい時にこの言葉たちを受け入れることで、気持ちが楽になりそうだなって思います。 あの頃、この本に出会っていれば・・・、今の自分はなかったかもしれない。それはそれで困るな。
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生きること、大人になるということ、考えるということ、怠けるということ、などなどいろいろなテーマに簡潔に答えている。 五味太郎流の皮肉と捻りが効いたシンプルな答えは痛快です。
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2014.12.28市立図書館 「考える」「学校にゆく」「働く」「怠ける」「相談する」「努力する」「幸せになる」など100余りのいろいろなテーマについての五味さん的解釈を書いたぴりっとしたショートエッセイがつまっている。 ラジカルなようでいて、あ、そう考えるとちょっと気楽かも、と...
2014.12.28市立図書館 「考える」「学校にゆく」「働く」「怠ける」「相談する」「努力する」「幸せになる」など100余りのいろいろなテーマについての五味さん的解釈を書いたぴりっとしたショートエッセイがつまっている。 ラジカルなようでいて、あ、そう考えるとちょっと気楽かも、と肩の力が抜けるものの見方を伝授してくれる。 出版されて15年以上たっても、古くなっているところはないからけっこう真理をついているのだと思う。 2022.12.18市立図書館 ティーンズコーナーに並んだ表紙を見て、お、と思って借りてきてみたら8年も前に一度借りて読んでいたことがわかったの巻。まあいいや、冬休み中置いといたら高校生になった子らも読むかもしれないし…
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≪県立図書館≫ いい毒が効いています。 本当だね、そうだね、うはははは と、楽しく読ませていただきました。 あー面白かった!
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大人向けです。わたしは定期的に、五味太郎さんの文章が読みたくなります。ちょっとだけ毒が欲しい時に。 疲れた時には読みたくないと感じる人もいますが、私の場合は逆です!ぜひ、もやもやしてる人は、頭の中をすっきりと。 もちろん絵も好き。
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