新発見ニュースによる 最新「邪馬台国」論争 の商品レビュー
本書は平成9年という15年前に発行された古い本である。「弥生遺跡の年代が大幅古いことが判明した大阪池上曽根遺跡」について知りたくて読んでみたが、面白かった。 本書の時点から、邪馬台国が畿内にあったという研究者が増えてきたのだろうとも思えた。それほど遺跡の化学的鑑定による実年代...
本書は平成9年という15年前に発行された古い本である。「弥生遺跡の年代が大幅古いことが判明した大阪池上曽根遺跡」について知りたくて読んでみたが、面白かった。 本書の時点から、邪馬台国が畿内にあったという研究者が増えてきたのだろうとも思えた。それほど遺跡の化学的鑑定による実年代確定は、古代史研究に大きな意味を持ったのだろう。 また、本書には「西暦247年3月24日と西暦248年9月5日に皆既日蝕があった」という。ちょうど邪馬台国の女王卑弥呼が死んだのはこの時期だというが、「天照大神の天の岩屋伝説」を思い起こし、興味深く思えた。 本書には「箸墓の築造年代が土器の研究から西暦280年前後と判明」とある。最近読んだ最新の研究には「西暦240~260年」とあったから、この研究も進化したのだろう。今後もどれだけの新しい事実が判明するのかと思うとドキドキする思いを持った。やはり、古代史は面白い。
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