みんないってしまう の商品レビュー
短編集。 ちょっと古い?…と思ったら1995~96年の作品。 納得。 タイトルになっている「みんないってしまう」のラストの言葉が良かった。 ひとつ失くすと、ひとつ貰える。 そうやってまた毎日は回っていく。 幸福も絶望も失っていき、やがて失くしたことすら忘れていく。 ただ流され...
短編集。 ちょっと古い?…と思ったら1995~96年の作品。 納得。 タイトルになっている「みんないってしまう」のラストの言葉が良かった。 ひとつ失くすと、ひとつ貰える。 そうやってまた毎日は回っていく。 幸福も絶望も失っていき、やがて失くしたことすら忘れていく。 ただ流されていく。 思いもよらない美しい岸辺まで。 変わらないものなんてない。 変わって欲しくないと思うものも、いつかは変わっていく。 その時は辛いけど、そのうちその辛さをきれいさっぱり忘れてしまう時がくる…早くそうなりたい。
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ほんわか系な作家さんなのかと思ってたけど、結構ヤバいのもあって…恋愛って色々なのねぇって当たり前に思った(^^)
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- ネタバレ
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短編集。淡々と読めて平日寝る前にいい感じだった。 「裸にネルのシャツ」そんな男、完全にヘコませてしまえと力が入った。 調子がいいときに寄ってくるってのが非常にヤな感じだった。 「みんないってしまう」読み進めていって「ああ」。そんなに先の話じゃない気がした。私は誰とそのときを過ごすんだろうか。
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山本文緒さん、久しぶりに読みました。 昔読んだことあるような気も、したけど。 ただ、今の私には、あまり恋愛ものは響いてこないな、と思いました。 枯れたのか?
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大人になるにつれ、ひとつずつ何かを失くていく。たとえば恋、信頼、友情だったり…そして残るのは自分。喪失を越え、人はたったひとりの本当の自分に出会う。かなしくも、いとおしい自分探しの物語。
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短編集です。 【大人になるにつれ、ひとつずつ何かを失くていく。たとえば恋、信頼、友情だったり…そして残るのは自分。喪失を越え、人はたったひとりの本当の自分に出会う。かなしくも、いとおしい自分探しの物語】 と、いうことで山本さんらしい12の作品集です。その後はどうなったんだろう・...
短編集です。 【大人になるにつれ、ひとつずつ何かを失くていく。たとえば恋、信頼、友情だったり…そして残るのは自分。喪失を越え、人はたったひとりの本当の自分に出会う。かなしくも、いとおしい自分探しの物語】 と、いうことで山本さんらしい12の作品集です。その後はどうなったんだろう・・と思うお話も多数(笑)タクシーを降りる直前に財布がないことに気付いて・・ 「愛はお財布の中」街中で偶然会った昔の幼馴染。そのまま喫茶店で話し込む二人の女・・「みんないってしまう」雑誌の友達募集のコーナーで知り合った子と。初めて会うことになり・・・「泣かずに眠れ」などなど。どれも超短編で読みやすいですよ。ただし・・内容は古いですね。 携帯とか出てこないし・・(-_-;)
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2007.03. 高校生の頃、山本文緒さんが好きで好きで何度も読んだんだけど…。久しぶりに読んだら、また印象が違った短編集。こんなに薄味だったっけ?あれ?
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短編小説。すぐに読めてしまう物語が12編。真面目な主人公が多くて、『いつも心に裁ちバサミ』などは、自衛手段として冷たさを身につけたのに、結局どうしたって傷つく人は傷つくんだ、との下りに、ちょっと切なかったり。『不完全自殺マニュアル』も、自身の満たされない思いしか目に入らない主人公...
短編小説。すぐに読めてしまう物語が12編。真面目な主人公が多くて、『いつも心に裁ちバサミ』などは、自衛手段として冷たさを身につけたのに、結局どうしたって傷つく人は傷つくんだ、との下りに、ちょっと切なかったり。『不完全自殺マニュアル』も、自身の満たされない思いしか目に入らない主人公が、他人に分かってもらえないもどかしさ、分かってもらおうとしない怠惰さを、相手から教えられることで目が覚めるもので、ほろっとさせられる結びが良かった。
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