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空をかついで の商品レビュー

3.9

10件のお客様レビュー

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崖という詩は、すごく…

崖という詩は、すごく考えさせられる詩だった。この人の詩は考えさせられることろがある。

文庫OFF

2017/12/12

詩というのはこの短い言葉を読んで、どれだけ想像力を働かさせられることなんかな、と思ったりする。この短い言葉に込められた時間と意味を想像して、ページ数で原稿料を計算したら大変だよなぁ、とかなんとか。 まぁそんな世界を考えてもしょうがないんだろう、それでも「それを見るのは」ってやつは...

詩というのはこの短い言葉を読んで、どれだけ想像力を働かさせられることなんかな、と思ったりする。この短い言葉に込められた時間と意味を想像して、ページ数で原稿料を計算したら大変だよなぁ、とかなんとか。 まぁそんな世界を考えてもしょうがないんだろう、それでも「それを見るのは」ってやつはなかなか個人的にぐっときて、散る花こそ憐れなりというやつで、やはり日本人は花が散るというのには感動せずにはいられないやね。

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2017/10/16

新聞の連載記事の中で、石垣りんさんのお墓が伊豆の子浦にあるという話を読んだ。 私の祖父母のお墓も子浦にあり、祖母の旧姓も石垣だったので興味を持ったので読んでみました。 詩集を読むのは十数年ぶり。 私の心を揺さぶったのは「原子童話」。それから「花」の詩の中の気配。似たような感覚があ...

新聞の連載記事の中で、石垣りんさんのお墓が伊豆の子浦にあるという話を読んだ。 私の祖父母のお墓も子浦にあり、祖母の旧姓も石垣だったので興味を持ったので読んでみました。 詩集を読むのは十数年ぶり。 私の心を揺さぶったのは「原子童話」。それから「花」の詩の中の気配。似たような感覚があり、共感しました。 「表札」「おやすみなさい」もやはりいい。 「朝のパン」や「シジミ」の少しシニカルだったりコミカルな感覚も古さは全く感じませんでした。 代表作と云われる「表札」から始まり、この一冊に「石垣りん」の世界が凝縮されていると思います。 ハードカバーですが、文庫本サイズで何処にでも携帯できるので、私のように初めて「石垣りん」を読む方に特にお薦めしたい一冊です。 因みに、子浦には石垣さんはいっぱいいるそうで、祖母は親戚でも何でもありませんでした。

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2017/05/23

この日本で女として生きてきたということを感じさせる詩が多かったように思う。 「おやすみなさい」という詩を読んで、今日は眠ります。

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2016/01/13

文庫サイズのハードカバーの、とてもかわいらしい本。生きることをシンプルで力強い言葉で綴った詩人のとっておきのアンソロジー。働く女性のかばんにそっと忍ばせたい。持ち歩いて何度読み返したって、ハードカバーだから簡単にぼろぼろにならない。だって、何百回と読み返してもまったくへたれず色褪...

文庫サイズのハードカバーの、とてもかわいらしい本。生きることをシンプルで力強い言葉で綴った詩人のとっておきのアンソロジー。働く女性のかばんにそっと忍ばせたい。持ち歩いて何度読み返したって、ハードカバーだから簡単にぼろぼろにならない。だって、何百回と読み返してもまったくへたれず色褪せてないんだから。

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2014/01/22

資料番号:019110493 ご利用の細則:図書館内でご覧下さい 備考:複本資料(資料番号:019107689)は,新川和江コレクションに所蔵中です http://lib-yuki.city.yuki.lg.jp/info/shinkawa.html

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2015/06/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 中学の教科書で初めて石垣りん作品を読んだときの衝撃は忘れられない。 「私の前にある鍋とお釜と燃える火と」であった。  学生時代私たちに提示される詩と言えば男性のものか、あるいは女性なら女性らしい詩。 それが「炊事が奇しくも分けられた 女の役目であったのは 不幸なこととは思われない (略) お芋やお肉を料理をするように 深い思いをこめて 政治や経済や文学も勉強しよう」(「私の前にある鍋とお釜と燃える火と」)  と、来た。自分より昔の女性が、こんなことを考えて世に出していたのかと、深く感じ入った。  そんな思いのまま石垣りんの詩集を読んだ学生時代の私は、さらにショックをうける。 「一九四五年八月六日の朝 一瞬で死んだ二五万人の人すべて いま在る あなたの如く 私の如く やすらかに 美しく 油断していた」(「挨拶」) 「それは凋落であろうか 百千の樹木がいっせいに満身の葉を振り落とすあのさかんな行為」(「用意」) 「『夜が明けたら ドレモコレモ ミンナクッテヤル』 鬼ババの笑いを 私は笑った」(「シジミ」)  なんという怖しさ。命へ向き合うことのひたむきさが、やわらかい言葉で真綿のように締め付けてくる。  いま読んでみると、自分の血肉になっているのがよくわかって唖然とする。  小説でもそうだけれど、本当にいい文章というのは、わかりやすくやわらかでシンプルなものだ。固い鎧や武器mpむだなアクセサリーはない。石垣りんさんの言葉はまさにそうで、中学からウン10年たった今でも、私の心に赤い炎をともしてくれる。  先日「用意」が何かに載っていて、つい再読したくなりこの本を買った。私の好きな詩や有名どころがたっぷり載っていて、お得な一冊なのである。満足、満足。

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2009/10/04

この本は、代表作の「表札」や「私の前にある鍋とお釜と燃える火と」があって、 はじめて、りんさんを読む人には良い一冊だと思います。 学生の頃から彼女の詩のファンで、 いろいろ考えすぎたり、疲れてしまった時に りんさんの詩を読むと、ふっと力が抜ける。 今でも時々読み返すこ...

この本は、代表作の「表札」や「私の前にある鍋とお釜と燃える火と」があって、 はじめて、りんさんを読む人には良い一冊だと思います。 学生の頃から彼女の詩のファンで、 いろいろ考えすぎたり、疲れてしまった時に りんさんの詩を読むと、ふっと力が抜ける。 今でも時々読み返すことがあります。 彼女の詩は、女性らしさもありユーモアもあり かわいらしさもあるけど、ものによっては鋭く 皮肉ぽっく、批判性の高いものもあったりして。 それが彼女のセンスで上手く詩になっているので 心に残るんだなぁって思います。 昨年84歳で、なくなっているんだけど、 亡くなる間じかまで反戦、公害批判、女性の地位向上などいろんな働きかけをしセミナーなど意欲的にしていたらしい。 一度くらいは生の声を聞いてみたかったな。

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2009/10/04

今年になって亡くなられた、石垣りんさん。彼女の詩は、静かに深く心に入ってきます。生活感を強く感じる深い詩だと思います。 茨木のり子さんや新川和江さんの詩には教科書で出合い、強く感銘を受けたけれど、 石垣りんさんの詩ともその頃に出合いたかったと残念でなりません。 彼女の詩は、特に女...

今年になって亡くなられた、石垣りんさん。彼女の詩は、静かに深く心に入ってきます。生活感を強く感じる深い詩だと思います。 茨木のり子さんや新川和江さんの詩には教科書で出合い、強く感銘を受けたけれど、 石垣りんさんの詩ともその頃に出合いたかったと残念でなりません。 彼女の詩は、特に女性には共感するものが多いのではないでしょうか。 この詩集は、石垣りんさんの四冊の詩集から選ばれた詩で出来た本です。

Posted byブクログ

2009/10/04

石垣りんさんがお亡くなりになりました。定年まで銀行に務めながら詩を書いていらした、りんさん。地に足をつけた生活をしながら、溢れる想いを詩に託し、創作を続けたりんさんの生き方を心から尊敬します。

Posted byブクログ