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2013/03/09

海月文庫での椿﨑和生作品展「言葉から形を 新美南吉さんの童話をもとに」を見にいくのに、図書館で一冊借りていく。こないだ読んだ『新美南吉童話集』になかった話も入っていた。 そして、道中で数篇読んでから、海月文庫で椿﨑さんの作品を見る。DMにも使われていた「花を埋める」、あるいは...

海月文庫での椿﨑和生作品展「言葉から形を 新美南吉さんの童話をもとに」を見にいくのに、図書館で一冊借りていく。こないだ読んだ『新美南吉童話集』になかった話も入っていた。 そして、道中で数篇読んでから、海月文庫で椿﨑さんの作品を見る。DMにも使われていた「花を埋める」、あるいは読んだばかりの「正坊とクロ」、「きつね」…  私は、先に原作を読んでしまった映画は、見るかどうかためらった挙げ句に見ないことが多いが、椿﨑さんの作品は、ああ、あの場面をこんなふうにと思ったり、ここが椿﨑さんの心に残ったところなのかなと思ったり、映画を見るのをためらうような気持ちは起こらなかった。 まだ読んだことのない作品は、読んでみたいなと思い、短い会期ではあるけれど、読んでから、また見たいなとも思った。 掛けてあった「花を埋める」を、ことわって、はずして床においてみた。地べたに埋めるあそびの話だから、そうやって見てみたかったのだ。 来られた方が、「これはどんな作品ですか」とたずねると、椿﨑さんは、そのあらすじを語りきかせる。その再話の際に、話が元のからちょっとズレたようなところもあったりして、そこがおもしろいなと思った。 なにがきっかけで新美南吉を読んだんですかとたずねたら、3年ほど前、山崎コマリさんの語りで「牛をつないだ椿の木」を聞き、それがよかったので読んでみたのだということだった。そして、自分は新美南吉の話のほんの一部を知っているだけだったのだなと思ったと。 この本で初めて読んだ「正坊とクロ」は、新美南吉が18歳のときに『赤い鳥』に発表した作品だという。若くして死んだ新美南吉だが、大日本図書から出ている12巻ほどの全集があるそうだ。もっといろいろ、読んでみたい。ふるさとの半田では、生誕100年の催しもあるらしく、それも行ってみたい。 (3/6了)

Posted byブクログ