ザ・麻薬 の商品レビュー
どうして麻薬にはまっ…
どうして麻薬にはまったのかなども、書かれていて興味深いです。
文庫OFF
1993年、今から23年前、ハワイで薬にはまる日本の若者たちが、何を考えて薬をしているか、どうして薬にはまったか、いつか止めたいと思っているかなど、インタビュー形式でまとめた本。さらっと読めてしまう。 わたしからしてみれば、どの人も言い訳をしながら薬にどっぷりはまっている。そし...
1993年、今から23年前、ハワイで薬にはまる日本の若者たちが、何を考えて薬をしているか、どうして薬にはまったか、いつか止めたいと思っているかなど、インタビュー形式でまとめた本。さらっと読めてしまう。 わたしからしてみれば、どの人も言い訳をしながら薬にどっぷりはまっている。そして面白いことに、全員が薬をコントロールしていて、いつかは止めると言っているところが印象的だった。(そのうち一人だけは、薬の販売幹部までのし上がり、警察に捕まりそうになったので足を洗い、それからは一切手を引いたらしい。) この本を読むと、改めて薬はその中毒性が怖いと知った。 麻薬というと、タバコや酒も麻薬のうちなのかもしてない。実際私は一時期タバコが三度の飯よりも好きだったし、酒が唯一の楽しみでもあった。なので、タバコをやめる時は何回も失敗し、止めてから数週間は体や精神に不調もあった。酒も止めてからは、だれかと飲みに行くこともなく、以前より暗くなったみたいだ。それが普通(あるべき姿)に戻ったと言うことなのか? 麻薬中毒者は、麻薬の力は生活をもっと楽しくし、人生を簡単にすると言う。それは分からないでもない。世の中苦しければ、苦しめばよいというものではないだろう。だったら、この辛い人生を楽しく暮らすのは悪いことなのか? スーパーフードを食べ、生フルーツジュースを毎日作り、早寝早起き、ヨガ、体をあっため、お風呂でデトックスするのは、ある人には全く楽しくもないが、その分肉体には生が宿る。 しかし、もしかしたら事故で長生きできないかもしれないし、遺伝性の病気にかかるかもしれない。規則正しい生活が役に立たないかもしれない。 ただ言えることは、人間は自分の好きな道を歩んで学ぶしかない。自己責任といえば冷たく聞こえるかもしれないが、薬はダメと知っていてもついやってしまうし、それは事前に防げなかったのだ。
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アーチストでも芸能人でもないふつうの人が落ち込む麻薬の世界。主にハワイの留学生たちに果敢に取材したインタビュー集。20年前の本だが、この実態はますますひどくなっているような気がする。個人と社会が相互的に墜落のスパイラルを描くものならば、歯止めとなるものもまた双方向でなければならな...
アーチストでも芸能人でもないふつうの人が落ち込む麻薬の世界。主にハワイの留学生たちに果敢に取材したインタビュー集。20年前の本だが、この実態はますますひどくなっているような気がする。個人と社会が相互的に墜落のスパイラルを描くものならば、歯止めとなるものもまた双方向でなければならない。
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