逆説の日本史(1) の商品レビュー
現代の日本史研究の三…
現代の日本史研究の三大欠陥を指摘しながら、私達も知らず知らずに受け継いでいる「和(倭)の精神」について、怨霊信仰の見解から迫ります。オオクニヌシノミコトや卑弥呼の常識が面白いほど覆されます。梅原猛を読んで面白かった人なら「買い」です。
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古代史ファンには一読…
古代史ファンには一読の価値あり。読み出したらなかなか止まりません。
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日本の歴史学の「マル…
日本の歴史学の「マルクス史学」を見直そうという趣旨の本です。いわゆる「祟り」「呪い」「おばけ」など、何故そう恐れられているのか、どうしてこんな建造物を造ったのか、など興味深いです。歴史は、「なんだか良くわからないけど、暗記しなきゃいけない教科」で暗記するだけでへとへとになっていま...
日本の歴史学の「マルクス史学」を見直そうという趣旨の本です。いわゆる「祟り」「呪い」「おばけ」など、何故そう恐れられているのか、どうしてこんな建造物を造ったのか、など興味深いです。歴史は、「なんだか良くわからないけど、暗記しなきゃいけない教科」で暗記するだけでへとへとになっていましたが、つながりのあるものなんだな、と思わされました。ただし、「ガッコウで教えるレキシ」と終始比較をしながら進むので、日本史に興味がないとつまらないかも。(そんな人は買わないのかもしれませんが…。)
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新しい視点、というよ…
新しい視点、というよりもこれまでの通説にギモンを感じ、自らの説を書いたもの。シリーズ第1作目。
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日本の古代史を別の見…
日本の古代史を別の見方から捕らえた本です
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日本史上で定説になっ…
日本史上で定説になっているものを、覆そうという主旨の作品。当然のことながら、根本に日本史の知識が無ければ、あまり楽しめません。徹底した研究に基づいて書いているが、違う本を合わせ読んだ方いいです。
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最初から最後まで、知的刺激に満ちたおもしろ日本史。 学会レベルでどれほど認められるかは難しいところがあるが、説得力に富んだ内容であることは間違いなく、何より専門学者を疑いながら自らの頭で考える姿勢が好ましい。 専門の歴史学者の弊害についても、3つの欠陥を喝破している。 第一に日本...
最初から最後まで、知的刺激に満ちたおもしろ日本史。 学会レベルでどれほど認められるかは難しいところがあるが、説得力に富んだ内容であることは間違いなく、何より専門学者を疑いながら自らの頭で考える姿勢が好ましい。 専門の歴史学者の弊害についても、3つの欠陥を喝破している。 第一に日本史の呪術的側面の無視ないし軽視、第二に滑稽なまでの史料至上主義、第三に権威主義。 何より日本の歴史学者が西洋の合理的思考に支配されることで見失ってしまった歴史の本質を抉り出そうとする視点の素晴らしさが冴え渡っている。 「倭」とはもともと古代日本人の集落である「環」であり、日本人の国家意識の成長とともに「日本」人であることのアイデンティティ、共通理念を求めて出てきたのが「和」であった、という。 聖徳太子の十七条憲法の第一条に謳われたのが「和」であり、第二条の仏法僧より、第三条の天皇の詔よりも、優先された原理であるという視点はたしかに重要である。 その他、出雲大社は大怨霊オオクニヌシを封じ込めた神殿であるという創見。 出雲という地名の由来も「太陽を隠す雲」から来るという興味深い仮説。 卑弥呼は太陽神アマテラスのモデルであり、皆既日蝕による太陽神信仰の発達を背景に女王になったが、さらに古代たまたま生じた2度目の皆既日蝕のために権威を失って殺された(狗奴国との戦争の敗北の責任を取らされて)など、刺激的な話題と仮説満載で、読む者を飽きさせない。
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やはり古代ともなると不確実な事柄が多いよなぁ。 文献が全ての頼りだけどそれ自体が誤りだと議論そのものが意味不明になってしまうし。 となるとやはり地名ってのは凄いよね。
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朱子学の輸入。力で天下と取った覇者と徳で治める王者の区別。徳川は覇者だと言われては困る。王者である天皇から統治を任されていることにしよう。その後、本来の王者たる天皇に仕えるべきという考えにつながる。▼殷(商)は周に滅ぼされ、各地で商売をはじめた。商人と呼ばれるように。『学校では教...
朱子学の輸入。力で天下と取った覇者と徳で治める王者の区別。徳川は覇者だと言われては困る。王者である天皇から統治を任されていることにしよう。その後、本来の王者たる天皇に仕えるべきという考えにつながる。▼殷(商)は周に滅ぼされ、各地で商売をはじめた。商人と呼ばれるように。『学校では教えてくれない日本史の授業』 元寇。武士の手柄を軽視する貴族は、あれは神風のおかげだと吹聴し、武士の功績を認めなかった。▼オーストラリアにやってきたヨーロッパ人。見慣れない動物がいたので、原住民に「あれは何という動物か」と聞いた。原住民「カンガルー(私は知らない)」という話は都市伝説。『日本史神髄』 伊藤・高杉のおかげで彦島が香港にならずに済んだ。▼勝海舟(40)、岩倉具視(38)、西郷(35)、大久保(33)、桂小五郎(30)、坂本龍馬(27)、高杉晋作(24)『逆説の日本史 20 幕末年代史編3』 憲法改正の歌。平和民主の名の下に占領憲法強制し祖国の解体を計りたり。占領軍は命令す。もしこの憲法用いずば天皇の地位うけあはず。涙を呑んで国民は国の前途を憂ひつつマック憲法迎えたり。この憲法のある限り無条件降伏続くなり。マック憲法守れとはマ元帥の下僕なり。祖国の運命拓く者、興国の意気に挙らばや。中曾根康弘。▼アメリカは、蒋介石の国民党を勝たせ、資本主義国となった中国と貿易をして儲けるつもりだった。しかし共産党が勝ったため、日本に再軍備を要求。国民党が勝っていたら再軍備はなかった?▼朝鮮で日本銀行券を流通させる案もあったが、松方正義が脆弱な朝鮮経済を日本に飲み込むのは危険であり、分離しておく方がよいと判断した。『お金の日本史 近現代編』 **** 『逆説の日本史1 古代黎明編』★3 『学校では教えてくれない日本史の授業』★4 『学校では教えてくれない日本史の授業 2 天皇論』★4
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改めて日本の歴史を学びたいと思いました。 学ぶ事は考える事、想像する事。 まだまだ知らない日本がありそうでワクワクさせてくれました。
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