小説 後藤新平 の商品レビュー

郷仙太郎(著者)

2016/01/24

後藤新平の大人物ぶりがよく伝わってきた。政策の前提としての調査・分析の重要性、長期的・総合的な計画・構想など、現代の政策立案・実施にあたっても、後藤新平から学ぶところは多いと思う。
本書は、東京都職員の方によって書かれたものだが、小説としても非常に面白く、電車の降りる駅を忘れるほど、夢中になって読み進めることができた。

2012/02/13

「私」より「公」。その卓越した先見性と信念を貫く生き方に感動したよ。日本人は後藤新平という人間をもっと知るべきだよ。後藤が描いたとおりの都市計画が実現していたら東京はどんな街になっていたのだろうか。今の日本に後藤はいないのか？

2009/11/13

学生時代、台湾の歴史を勉強していて、そのとき後藤新平なる人物のことを知り、初めて後藤新平関連の書籍で手を出した一品。

非常に読みやすい作品です。後藤新平入門として、星新一の『明治の人物誌』とともにお奨めできる作品です。
2007年が生誕150周年に当たり、少し注目が集まったのですが…近代日本史において後藤新平はもっと注目されて良い人物の一人だと思います。(ちなみに白洲次郎も最近注目されてきていますが、この人についてももっと早くから注目されても良かったかと思います)