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ジュール・ヴェルヌの暗号 の商品レビュー

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2009/10/04

1891年レンヌ=ル=シャトーという南仏の寒村の教会で、四枚の古文書が見つかる。 その2年後、神父の羽振りが急によくなる。彼の財源は?古文書の内容は?その地に伝わる埋蔵金なのか? その謎をジュール・ヴェルヌは自分の作品の中に潜ませており、そして様々な秘密結社の符合もまた見出せる、...

1891年レンヌ=ル=シャトーという南仏の寒村の教会で、四枚の古文書が見つかる。 その2年後、神父の羽振りが急によくなる。彼の財源は?古文書の内容は?その地に伝わる埋蔵金なのか? その謎をジュール・ヴェルヌは自分の作品の中に潜ませており、そして様々な秘密結社の符合もまた見出せる、というもの。 翻訳ということとジョルジュ・サンドやらドラクロワやらアカデミックな出典に騙されたけど、こりゃトンデモ本かなー。 徳川埋蔵金の本だったら読まんもんなー。 ひたすら、○○をアナグラムすると○○になる、○○を暗示していると思われる、 ○○とは読めないだろうか、○○を表している、○○には○○が隠されている…… もー、400ページ近くそんな感じ。 小説として読もうかと思ったけど、文章がつまらんし。 『フーコーの振り子』に出てきたトンデモさんが書いたような本なんだよな。 一番冷めたのは、真ん中あたりで『ネクロノミコン』という単語が出てきたこと。 そりゃ、ねーだろ。奇書でもせめて実在するものを出してくれよ。 4分の3くらいの位置で、アーネンエンエルベとシャンバラが出てきたのも痛かったな。 最初の10ページあたりで出しくれれば読むの止めてたのに(笑) ちなみに、なんでヴェルヌが暗号を小説に隠したのかはよくわからん。

Posted byブクログ