暴力の子供たち の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
1997年刊行。このところ続けて読んだ南米関連書。その繋がりで読破した本書。その見るところは、アンデス山脈北端に位置するコロンビア。ここの第2の都市メデジンは、マフィア、薬物で著名だが、彼の地の現代の実相を、そこで生活している人々へのインタビューを纏め、明らかにしようとする。端的に言えば、暴力(ビオレンシア)の歴史、混沌と貧困の世紀で括れそうである。その生き字引ともいうべき老人、さらには、賽の河原での石積みと知りつつ、薬物と殺人・強盗に塗れた青少年の更生に尽くす宗教家のインタビューが印象深い。
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