ソバ屋で憩う の商品レビュー
杉浦日向子さんの「ソバ屋で憩う」(1997.10)、再読です。うまいソバを求める求道者型の「ソバ好き」と雰囲気を堪能する(ソバと酒を楽しむ)悦楽主義者型の「ソバ屋好き」がいて、杉浦さんは、ソバ屋好きだったそうです(^-^) 杉浦さんのソバ旅行の基本スタンスは、「ソバと風呂、酒をひ...
杉浦日向子さんの「ソバ屋で憩う」(1997.10)、再読です。うまいソバを求める求道者型の「ソバ好き」と雰囲気を堪能する(ソバと酒を楽しむ)悦楽主義者型の「ソバ屋好き」がいて、杉浦さんは、ソバ屋好きだったそうです(^-^) 杉浦さんのソバ旅行の基本スタンスは、「ソバと風呂、酒をひたすらハシゴしていく」ものだそうです(^-^) そして、昼酒の楽しみを知ってしまうと、すっかり暮れてから外で呑むのが淋しく億劫になると・・・。(その気持ち、よ~くわかりますw)また、ソバ湯だけを合いの手に、酒を呑むのは枯淡の境地と ソバ屋で昼酒を堪能した帰りに銭湯へ通う杉浦日向子さんの「ソバ屋で憩う」、1997.10発行、名著だと思います! 蕎麦を食べる時、立ち食いであれ、普通のソバ屋であれ、杉浦日向子さん、そして読友さんで蕎麦を栽培されてる方を思い浮かべながら食べてる自分がいます(^-^) 「ソバ屋で憩う」(1997.10)、いい本だと思います(^-^) 何度読んでも味わい深いです! ソバ屋のつまみ、いつか「ぬき」(汁に浮いた天ぷら?)を注文したいですw。ソバ屋の酒、剣菱、梅錦、八海山・・・、どれも似合いそうですw。年金にボーナスはないけどw、昼の酒が定年後の私のボーナスです(^-^)杉浦さん曰く、「ソバ湯だけで酒を呑む、枯淡の境地」とw!
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蕎麦好きの私としては、とても憩える一冊。お店情報は、ネットで見てもだいぶ変わってしまった、残念、出版当時に味わいたかった。
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作者が選んだお気に入りのお蕎麦屋さん紹介の本。 ソバが好きじゃないから、読んでも行きたいと思わないけど、なぜかお腹が空く。作者が店を味わっているのが伝わるからだろう。
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2005年7月22日、杉浦日向子さんは下咽頭がんのため、46歳で亡くなられた。その日私は、抗がん剤による全身の皮膚の内側を針で刺されているような痛みに、意識を朦朧とさせていたと思う。起きていることはままならず、目を開けているのも苦痛だった。1年が経ち、たまたま点けたTV番組を見て...
2005年7月22日、杉浦日向子さんは下咽頭がんのため、46歳で亡くなられた。その日私は、抗がん剤による全身の皮膚の内側を針で刺されているような痛みに、意識を朦朧とさせていたと思う。起きていることはままならず、目を開けているのも苦痛だった。1年が経ち、たまたま点けたTV番組を見て、杉浦さんが血液の難病を長く患われ、お亡くなりになっていたと知ったときは、一瞬、時が止まり、ご容態の何も知らなかったことに、すまないことをしたような気持ちになった。 杉浦さんが入院先から出かけたとういう高田馬場の傘亭の、あのシャッキリとしたざる蕎麦が画面に映ると、いつだかの東京の環境を考えるフォーラムで、江戸の省エネシステムを語っていた杉浦さんの柔らかな笑顔とやさしく弾むような語り口が思い出された。きっと研究と締め切りの厳しい作家業をこなされるには、ご無理もあったことだろう。背中をしゃんとして蕎麦の香りを楽しみ憩う、粋な大人だった杉浦さん。恐らく、その仕事の専念振りは、真似ようがないほどだったことでしょう。
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「ソバ好きの、ちょいと生意気なこどもは、いますぐ、この本を閉じなさい。十年早い世界ってものがあるのですよ」 と言われても閉じません。
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