1,800円以上の注文で送料無料

いま日本語が危ない の商品レビュー

5

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2011/06/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

太田さんは、インタネット関連のさまざまなコミュニティで、オピニオンリーダとして活躍されていた方です。 その説は、一つの見識を表しており、役立つ情報がいろいろ掲載されています。 文字コードの議論は、いくつかの視点に分割できます。 例えば、文字コードそのものの議論と、 複数の文字コードをどう共存させて扱うかという処理の問題と、 文字コードをどうやって実装するかという問題と、 文字フォントの問題という具合です。 どこか一つだけを突き詰めてしまうと、よい解決方法がなく、 特定のシステムに有利な議論になっていることに気がつかないことがあります。 文字鏡研究会では、最後の文字フォントの問題の解決から着手しています。 そういう努力について、太田さんにも加わっていただけると、 この本に書かれていることにも、違う視点が加わったかもしれません。 漢字の文字の同一性の問題は、正解があるわけではないので、 論理的な文字コード設計では解決策にならないことを どう解決するとよいかを教えていただきたかった。 P205に「標準化ごろ」という記述があるが。日本語情報処理で一番怖いのは、利権ではないでしょうか。文字鏡フォントを作られた方々は、いつ家にトラックで突っ込まれるかの不安をいだきながら作業をしていたことを知っていただければ、もう少し違う議論になったような気もする。

Posted byブクログ