切なさの行方 の商品レビュー
33篇の切なさをテーマにした詩を収録した詩集。ありふれた日常の中での、男と女の恋愛について書かれたものが多かった。 この本の興味深いところは、男性である著者が女性の視点で文章を綴っているところだ。全ての作品の一人称は「私」である。僕は本書を読んでいて、女の人ってこんな風に物事...
33篇の切なさをテーマにした詩を収録した詩集。ありふれた日常の中での、男と女の恋愛について書かれたものが多かった。 この本の興味深いところは、男性である著者が女性の視点で文章を綴っているところだ。全ての作品の一人称は「私」である。僕は本書を読んでいて、女の人ってこんな風に物事を感じながら生きているのかなあと感じるところが多々あった。特に、女性って淋しいときにこんなにも泣いてしまう生き物なのだろうかといった印象を強く持った。それはそれで新鮮でよかったと思う。気になることはこの本を女の人が読んだらどのような感想を持つのだろうかということ。どのくらい共感できるのだろうかということを知りたい。男である僕としては共感できない箇所もあったが、これは自然なことなのだろう。男性と女性の間で物事の感じ方・捉え方が違うからこそ、男は女に、女は男に恋をするんだと思う。
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