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破滅の美学 の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2020/07/07

ヤクザ映画と言うか、ヤクザについての本。 いろんな作品のモデルになった人たちについてのエピソードが、どれも面白い。 中でも山上光治の話が面白い。そう言えば、まだ『仁義なき戦い 広島死闘編』は観てなかった。観ないとね。

Posted byブクログ

2020/03/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 『仁義なき戦い』シリーズを見返しており、関連本だと思って読んだのだけど『仁義~』に触れているのは後ろの方のほんのちょっとだった。しかし、直接『仁義~』には触れなくても、ヤクザや任侠などについてはたっぷり書かれており、その筋の人たちの習慣や気風などはとても参考になる。しかも内容がかなりとんでもなくて面白い。

Posted byブクログ

2015/07/02

著者は東映の任侠映画、ヤクザ映画全盛時代を代表する脚本家である。この本は、そんな映画作りのエピソードというより、シナリオ執筆の事前調査で知ったヤクザの世界を描くことに重きを置いている。そして、その内容が非常に重くかつ面白い。さらに加えて、著者の個人的経歴と思い入れが反映されて、戦...

著者は東映の任侠映画、ヤクザ映画全盛時代を代表する脚本家である。この本は、そんな映画作りのエピソードというより、シナリオ執筆の事前調査で知ったヤクザの世界を描くことに重きを置いている。そして、その内容が非常に重くかつ面白い。さらに加えて、著者の個人的経歴と思い入れが反映されて、戦中・戦後に青春時代を過ごし男の人生をまざまざと見せつけてくれる。

Posted byブクログ

2018/03/05

この本は ヤクザの実像と 映画で作り上げられた ヤクザの虚像の 間を 具体的に 取材しながら、そして 映画シナリオとして 作り上げていく 苦心を つづっていく。 そのなかで、日本というものが 浮き彫りになっているのが 何とも言えず、心憎いほどの 編集力である。 男の中の男がいな...

この本は ヤクザの実像と 映画で作り上げられた ヤクザの虚像の 間を 具体的に 取材しながら、そして 映画シナリオとして 作り上げていく 苦心を つづっていく。 そのなかで、日本というものが 浮き彫りになっているのが 何とも言えず、心憎いほどの 編集力である。 男の中の男がいなくなった。 という嘆きが なんともいえなかった。 戦争を体験して むごたらしい現実をくぐり抜けてきた人と 安穏とした 平和の中で、人を殺す ということも、 戦争をする ということも、経験してこなかったことは、 幸せであると同時に、修羅場を経験していないことでの 人間形成のものたりさも感じるのである。 ヤクザのトップの風情が なんともいえないほど いいなぁ。 清濁合わせのんで、命をも捨てる組員の中で 心服させ、統率する すごみが 全く感じられないほどの 強さが 漂っている。風格というか、人の値打ちなんですね。 この人のためなら、命を捨ててもいいと思う心がつくられる。 オトコってなに? という問いかけほど わすれられた問いはない。 あとがきで 浅田次郎が言う 『男には法律に優先する道理がある。 男にはカネでは売れぬ意地がある。 男には命より大事な名前がある。』 ヤクザ映画とは男とは何かということに対しての 『鶴田浩二から菅原文太にいたる壮大な教育映画』

Posted byブクログ

2009/10/04

 復刊しているのを知らず、古本で買ってしまいました。これで二回目の復刊です。 ということは、やっぱり名著だということですね。  ちなみに幻冬舎版は絶版です。  著者は東映で数々の脚本を書いてヒットを飛ばし続けた名脚本化。最も有名な のは、やはり「仁義なき戦い」でしょう。  ...

 復刊しているのを知らず、古本で買ってしまいました。これで二回目の復刊です。 ということは、やっぱり名著だということですね。  ちなみに幻冬舎版は絶版です。  著者は東映で数々の脚本を書いてヒットを飛ばし続けた名脚本化。最も有名な のは、やはり「仁義なき戦い」でしょう。  時代劇〜任侠〜実録路線といった流れでその緻密で精力的で危険な取材秘話 などを、ヤクザの変遷を実録的に読ませてくれる。  非常に興味深く面白く読めました。  自信の軍隊経験も交え、ばくち打ち(ヤクザ)と軍隊の関係などほんとにおもしろい。  東映ファン必読。

Posted byブクログ