神がつくった究極の素粒子(下) の商品レビュー
難しくて腹落ちしない処がいくつかあったが、全体としては面白く読めた。素粒子の探究の歴史を概観できたのかなと思う。 原書が書かれたのが1993年と、書かれてからかなり時間が経っているので、その後に分かったことを知りたくなった。
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著者が実験屋なので、理論よりも実際にあった実験や観測、実験装置などの解説に重きを置いている。 ユーモラスな語り口調が面白くもあり、やや助長気味でもあり(笑)。
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実験屋による素粒子発見の歴史物語。 前回『不思議な量子をあやつる~量子情報科学への招待 (別冊日経サイエンス)』を読んで、物理の世界が懐かしくなって読んでみた。ヒッグス粒子発見のニュースも流れてることだし。。 理論屋の雑談は結構至る所に見られるが、実験屋のお話は中々見か...
実験屋による素粒子発見の歴史物語。 前回『不思議な量子をあやつる~量子情報科学への招待 (別冊日経サイエンス)』を読んで、物理の世界が懐かしくなって読んでみた。ヒッグス粒子発見のニュースも流れてることだし。。 理論屋の雑談は結構至る所に見られるが、実験屋のお話は中々見かけない。そういう意味で貴重かも。抽象的な概念を非常に分かりやすく説明しており、実験屋が書くと、というか、レオン・レーダーマンが書くとこうなるのかと驚かされる。 素粒子物理学は、最小の粒子を求める学問だが、それは古代ギリシャの時代から哲学者によって投げかけられている問いに答えようとする学問だ。本書で、レオン・レーダーマンが、過去から未来に時間移動するデモクリトスと対話するシーンがあるが、そういったシーンを始め、歴史的に有名な物理学者の紹介もすべて、最小の粒子を求めるという観点で一貫して行われており、まさに素粒子物理学の紹介という感じだ。 個人的には、実験屋もやはり、数式の美しさをよりどころにするんだな、というところがおもしろかった。
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