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江戸歌舞伎法令集成年表 の商品レビュー

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2009/10/04

敢えてこういう学術的な書籍を入れてみるのもおもしろいかな、と思って取り上げてみました。 タイトルそのまんま、江戸時代に歌舞伎そのものや関連する事象(その他芸能だとか絵草紙だとか)に対して出された法令を年表にしてまとめたそれだけの本。なのですが。 これが本当に面白い。例えば女形...

敢えてこういう学術的な書籍を入れてみるのもおもしろいかな、と思って取り上げてみました。 タイトルそのまんま、江戸時代に歌舞伎そのものや関連する事象(その他芸能だとか絵草紙だとか)に対して出された法令を年表にしてまとめたそれだけの本。なのですが。 これが本当に面白い。例えば女形役者が銭湯の女湯入って罰金刑受けたとか、濡れ場が過激すぎてその場が書き換えになったとか。もちろん三大改革のときのまじめーな法令も載ってるんですが、それ以外の細かいものはなんというか今となってはなんじゃそりゃ!と思わずツッコミを入れたくなってしまうものも少なくなくて、江戸文化のどうしようもなさというか、テキトーさというか、そういうものがかいま見えて読み物としても楽しめてしまうのです。私は卒業論文の題材が近世の表現規制についてだったので、この本には結構お世話になりました。ただ、250年という長い長い江戸時代を網羅するのは本当に大変なんだなぁというか、ところどころ内容に無駄があったり、もしくはなんであの件を載せてないのかというのがあったりで、申し訳ないのですが☆は三つ。 これもっと内容要約して、文庫かなんかにすれば意外と売れるんじゃないかなー。

Posted byブクログ