島焼け の商品レビュー

高田宏(著者)

2014/10/22

ブログに掲載しました。
http://boketen.seesaa.net/article/407418848.html
地震列島であると同時に、火山列島でもある日本。ここ二～三十年の火山の噴火だけでも、伊豆大島三原山噴火で全島避難（1986年）、雲仙普賢岳の火砕流（1990年）、三宅島の全島避難（2000年）など記憶に新しい。
そしてこのたびの御嶽山噴火（9月27日）では、死者56名行方不明者7名という大惨事となった。
これほど科学がすすんでも、まるで予知などできない。
美しい景観と恐ろしい火山噴火はセットになっている。
本書は天明5年（1785年）青ヶ島でおこった大噴火が舞台。死者130数人、生きのびた島民200人近くは隣の八丈島に避難した。以後50年にわたって「起返シ（おこしかえし）＝島への帰還」のためにたたかった島民たちの、一大叙事詩ともいうべき物語だ。