お嬢さまことば速修講座 の商品レビュー

加藤ゑみ子

2020/10/17

Twitterで見かけ的になった、お嬢さまのことばでの「悪口」をきっかけに手に取りました。
ネタ、として読んでも十分に楽しめる本ですが、根底にある「（お嬢さまの、相手を尊重するという）美しい表現と、その表現を用いることで自分自身にも”気品”が生まれる」という思想にはたいそう共感いたします。
地の文も、「お嬢さまことば」で書かれており、読んでいるうちに、美しい表現が自然と身につくような気もいたします。

プライベートかビジネスシーンか、フォーマルな場面かどうかなど、それぞれの状況での使い分けが必要だとは思いますが（私は実際には「お嬢さま」ことばをネイティブランゲージとして使うような育ち方はしておりませんので）、こういった表現方法やその背景にある思想について知っている、ということは、決してマイナスにはたらくことはないものと存じます。

ふとした折に、相手を尊重した（自らを必要以上に卑下する、誤った謙譲語ではない）「お嬢さまことば」と言われる表現をスマートに活用できる、ということも日本語話者として（特に生徒の保護者などの大人に接する機会の多い教員として）大切な事柄であるように感じます。

2009/10/04

20080617(古本屋さんで、このご本を見つけました時は、ネタ本かと思ってしまいましたの。ですけれど、とても的を得たお言葉ばかりで、わたくし思わず感心してしまいましたわ。やはりお言葉遣いを美しく保つことで、生活もよりよいものになりますのね。ええ、とても素敵なご本に出合えてうれしゅう存じますわ。拝読させていただきましたら、お嬢様ことばには京都に通じるものがおありになるように思えて仕方がありませんでしたの。ではごめんあそばせ。)

2009/10/07

自分の立場を落とさず守り、尚且つ相手の立場を褒め上げる（あるいはさりげなく褒め落とす）。やはりお嬢様と京女は似ていると思う

2009/10/04

女性向けの敬語学習本としても有効に使えそうな本です。私は庶民の出なので、そんないつもいつも「恐れ入ります」なんて話しかけられませんが（「すみませーん！」の方が早い時もありますもの。。）使い方を知っていると実践の場面でも堂々と使えるので知っておいて損はないかと存じます（笑）
お嬢さまならではの批判の仕方、お断りの仕方なども毒が感じられて面白いですよ（笑）

2009/10/04

美しいことばとは思うけど、ごきげんよろしゅうとか使ってたら現代では浮いてしまいそうだわ。おほほほほ。