アダルト・チルドレン の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
アダルト・チルドレンの原点の書籍。訳もこなれていて読みやすい。アダルト・チルドレンはアルコール依存症者の子供たちを診ていることで見いだされた概念で、今はアルコール依存症だけではなく、欠損家庭で育った子供たちも含まれる。欠損家庭ということで、幼少期に慢性的にトラウマを受けながら育ったと考えても良い。そしてこれは何歳になっても変わらない。つまり「自己イメージというものは何らかの介入がない限りどんなに時間が経っても変わらない」ということである。最近、沖縄戦のトラウマなど、時間が経っても何らかの有効な介入がなければトラウマからの回復はないことが報告されている。この本を読み、同様のことを感じた。回復のための工夫も書かれており、当事者も読んだ方が良い本と思われた。
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