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自分で考える人が成功する の商品レビュー

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他人任せにするのでは…

他人任せにするのではなくて、自分で行動する人へ。

文庫OFF

2012/02/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一回生、二回生、三回生と三年連続で読んだ。 「人の頭で考えて成功するより、自分の頭で考えて間違うほうが、人生は楽しいではありませんか。」 ほとんどの人が自分で考えてると思っているけれども、実は考える力には、 1.自分で、考える力 2.他人のマネをする力 のふた通りがある。 著者によると、学校で教えられてきたのは、2だけで、 答えにたどり着くまでの過程を最短で効率的なやり方をマネするという「教育」の形でされてきたということ。そこで得た知識は必ず忘れる。いやいやだから。 対して1をする過程で行うのは「学習」であり、答えがなくても、自分から好きでやる。間違えても、あー違ったか、うまくいけば、なるほど、って感情が出てくる。そこから得られたものは決して忘れない。あとに残っていく。だから好きなことをやれって言うんだな。 平均点以上を出す「教育」では、うまくいけば生きれるかもしれないが、あとになって見ると何も残ってない状態になってしまう。 自分で考えると一見遠回りに見えるけど、後になって残っているのは自分で考えて気づいたことだけ。

Posted byブクログ

2020/07/15

「戦争に負けても、共産主義の時代になっても、破産しても、頭の中のものだけは、持っていかれない」 これが、父の勉強哲学でした。 いわば、財産を頭の中にしまいこむユダヤ哲学です。 井原西鶴から綿々と伝わる関西人の哲学でもあります。 そのためには、三つのことが必要でした。 1,文章を書...

「戦争に負けても、共産主義の時代になっても、破産しても、頭の中のものだけは、持っていかれない」 これが、父の勉強哲学でした。 いわば、財産を頭の中にしまいこむユダヤ哲学です。 井原西鶴から綿々と伝わる関西人の哲学でもあります。 そのためには、三つのことが必要でした。 1,文章を書かないといけない。 2,人前で話せないといけない。 3,けんかに強くないといけない。 その三つをトータルすると、結局、勉強なのです。(p.80) 笑いのセンスも、知性から生まれます。 知性がないと、笑わせることはできません。 知性がないと、笑うことすらできません。(p.136) 何の本を読めばいいのでしょうか? 専門の本を読む必要は、まったくありません。 あなたの知性のバケツの中に放り込むのは、何でもいいのです。 何でもあったほうがいいです。(p.150) 本を高いと感じる人は、勉強が好きではないのです。 本ほど安いものはありません。 人間というのは、何に時間とお金を浪費できるかで、その人の価値観がすべて決まります。 その人の生きざまが出てくるのです。(p.166) 本の中で1行でも、「ああ、そうだな」と思うところがあったら、もうその本には値打ちがあるのです。すごいラッキーなことです。 本の値打ちは、その1行に出会えるかどうかで決まってくるのです。 その1行で人生が変わってくる。 「気づく」というのは、そういうことなのです。 暗記の場合は、一つのことを覚えたら、そこから得られることは一つしかないです。 ところが、気づくことは、一つ気づいたら、それが千にも万にもなっていくのです。(p.176) せっかく実力でやりたいことが自由にできる時代に生まれているのに、勉強しないのは、もったいないのです。出世せよとか、金儲けしろとは言っているわけではありません。好きなことを自由にするために、勉強するのです。 何のために学ぶかといったら、たった一つです。 いい暮らしをするためではありません。好きなことをするためです。(p.182)

Posted byブクログ