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時代を疾走した国際人 榎本武揚 の商品レビュー

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2015/05/26

(1997年刊) 1 榎本武揚が派遣した殖民団 2 明治維新前にヨーロッパで学ぶ 3 ハワイ亡命を考える 4 密約 5 マリア・ルス号事件とその波紋 6 国際舞台で活躍する 7 五稜郭の夢をラテンアメリカで 榎本武揚の生涯を俯瞰した読み物。 いろいろな図版が収録されており、貴重...

(1997年刊) 1 榎本武揚が派遣した殖民団 2 明治維新前にヨーロッパで学ぶ 3 ハワイ亡命を考える 4 密約 5 マリア・ルス号事件とその波紋 6 国際舞台で活躍する 7 五稜郭の夢をラテンアメリカで 榎本武揚の生涯を俯瞰した読み物。 いろいろな図版が収録されており、貴重であるが、記述に正確さを欠く部分が少なからずあるのが惜しい。 (榎本を旗本の子としているのは疑問。旗本と御家人の区別をつけていない模様。安政の大獄で、佐久間象山が処刑されたとある) また、他の本には見られない興味深い事柄がいくつか書かれているが、出典が記されていないので真偽が不明確である。榎本等の心中を忖度したようなセリフが、いくつか書かれているが、小説的であると言える。 副題に、ラテンアメリカ移住の道を拓くとあるが、榎本移民に関する部分が、充実している。

Posted byブクログ