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ジョン・レノン最後の日々 の商品レビュー

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2020/03/10

きわめて貴重な駄文である。ジョンの最晩年、付き人のような職に雇われ、たまたまそこにいた筆者が、文字通り徒然なるままに綴った本。 繰り返すが、全編、言ってみれば、大したことのない内容。 最も「重大」な、銃撃場面には居合わせてすらいない。 ただ、いちファンとして心から信じ願ってい...

きわめて貴重な駄文である。ジョンの最晩年、付き人のような職に雇われ、たまたまそこにいた筆者が、文字通り徒然なるままに綴った本。 繰り返すが、全編、言ってみれば、大したことのない内容。 最も「重大」な、銃撃場面には居合わせてすらいない。 ただ、いちファンとして心から信じ願っていた「神話」、すなわち新作アルバム「ダブルファンタジー」をリリースし、心機一転、精力的に音楽活動に取り組もうとしていたタイミングで起こったあの悲劇、それさえなければ今一度、第二黄金期のジョンを見ることができたはず…という幻想を見事に打ち砕く内容だ。 晩年のNYダコタ、女王然としたヨーコとの暮らしはPVにあるような仲睦まじいものではなかった。 ポールマッカートニー大麻所持、成田で逮捕、その顛末をジョンはリアルタイムで知っていた? 離れていても、ポールの作品の質が上がってくると焦りを覚えるジョン。 バミューダでの新曲ビューティフルボーイ誕生の瞬間。 ダブルファンタジー発売決定ほどなくシド・バーンスタインからの電話(金儲け主義)。 等々、つまらないエピソードにも心を動かされるファンには一読をお勧めする。 「#ジョン・レノン最後の日々」(シンコーミュージック、F.R.シーマン著) Day110 https://amzn.to/2TBcDoa

Posted byブクログ