群雲、関ヶ原へ(下) の商品レビュー
「関ヶ原小説」の決定版!
関ヶ原を扱った小説としては、司馬遼太郎の作品が知名度や小説の結構として一番有名で且つ秀でた作品だと思います。 が、やはりそこは「歴史小説」。史実と異なる部分や、そもそもこの戦争に関係する人物が多過ぎる為、割愛された武将も少なく有りません。 それらの点において、喰い足りなく...
関ヶ原を扱った小説としては、司馬遼太郎の作品が知名度や小説の結構として一番有名で且つ秀でた作品だと思います。 が、やはりそこは「歴史小説」。史実と異なる部分や、そもそもこの戦争に関係する人物が多過ぎる為、割愛された武将も少なく有りません。 それらの点において、喰い足りなく感じていた部分を補って余りあるのが、本作だと強く思いました。 勿論、本作とて「歴史小説」ですから、最近の歴史研究において見つかった新事実等を全てフォローしている訳では有りませんが、 数多居る武将をそれぞれ非常に均等且つ平等な視線で描いている点においては、もっと世間に読まれるべき作品だと思います。 戦国史好きな方は是非とも御一読をお奨めします。 追記:余り知られていませんが、堺屋太一氏が石田三成側からの視点で描いた「大いなる企て」も、中々の佳作です。西軍派の方は特にww。
左衛門佐
関ヶ原小説決定版の下巻。。 本戦についての記述は文庫上下巻約1300頁のうち100頁あるかないか。 つまりそこに至るまでの膨大な軌跡の積み重ねとしての関ヶ原が描かれている。 それこそ関ヶ原エピソードは大物小物含めて、ほぼコンプリートしてるのではと思うほどです。 1598年から16...
関ヶ原小説決定版の下巻。。 本戦についての記述は文庫上下巻約1300頁のうち100頁あるかないか。 つまりそこに至るまでの膨大な軌跡の積み重ねとしての関ヶ原が描かれている。 それこそ関ヶ原エピソードは大物小物含めて、ほぼコンプリートしてるのではと思うほどです。 1598年から1602年が濃密に体験できる1冊でした。。
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ほんとに良かった。上巻でもうすぐ関が原じゃないの?と思ってからもしっかり続く。まあ関ヶ原後が描かれてないに等しいけど。東軍が勝ったとはいえ、毛利・小早川が本当に家康の考えどおりに動くのか、歴史は決まっているのに、大丈夫か?と思ってしまうくらい、実は西軍も勝利に近かったことがわかる...
ほんとに良かった。上巻でもうすぐ関が原じゃないの?と思ってからもしっかり続く。まあ関ヶ原後が描かれてないに等しいけど。東軍が勝ったとはいえ、毛利・小早川が本当に家康の考えどおりに動くのか、歴史は決まっているのに、大丈夫か?と思ってしまうくらい、実は西軍も勝利に近かったことがわかる。また、東の上杉、西の黒田に関しても知識を得られるのはいい。返す返すも黒田の治世というのを見てみたかったなと思ったり。
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