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小が大に勝つ飲食店繁盛法 の商品レビュー

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2012/06/04

素晴らしい本を見つけました。 ブックオフで105円で叩き売られていたのを見つけて即買い。 OGMコンサルタントの榊元社長が15年前の1997年に出版された本です。 飲食店コンサルタントとして有名なOGMさん。FC展開を得意とし、物件の斡旋や立地調査、メニュー開発、開業後の指...

素晴らしい本を見つけました。 ブックオフで105円で叩き売られていたのを見つけて即買い。 OGMコンサルタントの榊元社長が15年前の1997年に出版された本です。 飲食店コンサルタントとして有名なOGMさん。FC展開を得意とし、物件の斡旋や立地調査、メニュー開発、開業後の指導まで手がけ、中小規模の飲食店を中心に約 550社の会員および準会員を有していた。全盛期には相次いでグループ会社を設立するなどイケイケでしたね。また、榊さんの後の社長が逮捕されたことで悪名もとどろかせました。 その後2010年に破産しましたが、OGMはまちがいなく日本の外食産業の発展に寄与したと思います。 もろもろの悪名や破産したことはそれはそれとして、ゼロベースで読みすすめてみました。 時代の流れを読む目は素晴らしいですし、本の内容は非常に論理的に飲食業を分析しておられます。 志と意欲を掻き立てて、成功願望を鼓舞してFC出店攻勢をけし掛ける姿は垣間見れますが、説く内容はおおむね素晴らしいものです。 以下印象に残った文章。 ・店で働く店長や従業員が、経営者自身の気持ちになりきり、お客様の満足、感動にこだわる、この「亭主感覚」こそが、大手チェーン店との差別化のポイントであり、ローカル中小店の繁盛の要諦と言えそうだ。 ・繁盛の共通項は、「本当に美味しい!」ことであり、「店で働く店員さんたちが元気がいい!」ことであり、「店舗の雰囲気が良くて気持ちがいい!」ことなのだ。この三つの項目へのこだわりを、やり通した専門店=業種店のみに、今日のお客様は熱烈な支持、称賛を送るのだ。 ・なによりも「教育」が大切。繁盛店作りには「教育」がすべてに優先するのだということを声を大にして訴えたい。 ・会社がつぶれるのは当たり前だ。会長が兄の選挙をやり、社長の弟が青年会議所に入れあげているのだから、いくら幹部に「原料費率を安定させろ」、「人件費を下げろ」、「売上げをのばせ」とやかましく言い立てたところで、彼らは阿呆らしくて働く気もしなかったのだ。従業員や取引先、さらには客を踏み台にして、自分たち兄弟が世に出ようというのだから、これでは間違いなく会社はつぶれる。 ・自分の幸福、家族の幸福を念じれば念じるほど、共に働く、従業員を幸福に導き、彼らの歓働と心からの支援があってこそ、真の繁盛店が作れるのだ。 ・一緒に働く従業員たちにとっても、「店は自分の幸福達成のためにある」のだ。 ・飲食店には、やはり、おいしさと楽しさがともなわないといけない。 ・「おいしさ」には先味、中味、後味の三つの味がある。これまでの飲食業者は商品それ自体のおいしさを追求してきたようだ。しかしこれは「おいしさ」の一部分にしか過ぎない。 ・提供の方法や盛り付けの美しさにこだわって、はじめて「先味が良い」と言える。(略)中味は食材の知識と扱い方、調味料の知識と扱い方、そして調理技術の三つから成り立つ。(略)支払う料金によって、うまい、まずいが大きく左右される。これを後味と言う。 ・真の店舗力とはこの「おいしく」、「楽しく」という二つの条件を完全に実現できるということを前提とするのである。 「いかに建築コストを安くあげたか」「いかに早く建築したか」「いかに多くの客席をとったか」この三項目を店舗建築の三悪という。

Posted byブクログ

2011/11/22

外食専業コンサルタント会社の代表として 全国に顧問先を900社持ち30年に渡って業界を牽引してきた著者が語る 小規模店経営者に向けたメッセージ本です 1997年に出版された本著。 外食専業コンサルタント会社の代表として 全国に顧問先を900社持ち 30年に渡って業界を牽引して...

外食専業コンサルタント会社の代表として 全国に顧問先を900社持ち30年に渡って業界を牽引してきた著者が語る 小規模店経営者に向けたメッセージ本です 1997年に出版された本著。 外食専業コンサルタント会社の代表として 全国に顧問先を900社持ち 30年に渡って業界を牽引してきた著者が語る 小規模店経営者に向けたメッセージ本です 第一章 二十一世紀の外食産業の展望と課題  さらなる成熟を迎える外食産業の中で、苦悩する大手チェーンストアと  躍進するローカル企業が紹介されています。 第二章 しあわせになるための外食産業  なんのために外食産業で働くのか  働く意義のヒントとなる事例が多く紹介されています 第三章 しあわせになるための時流の読み方  これまでの業界の変遷を整理し  今後業界やお客様がどうなっていくのかを示唆しています 第四章 新・繁盛店作りの定石  これから身につけるべき真の商品力・サービス力・店舗力に  ついて説明されています。立地の重要性も紹介されています 第五章 良い会社、良い店舗と呼ばれる為に  ピープルビジネスとしての外食産業の魅力と  経営管理、人事マネジメントの手法が紹介されています 90年代後半は、良くも悪くも世紀末ということで 二十一世紀の展望的な著書が多く出版されていますが 10年経って読み返してみて、改めて 著者の洞察力の素晴らしさに驚きを感じます。 時流の読み方、業界に対する洞察力を身につける上で 大きなヒントが散りばめられた一冊でした

Posted byブクログ