共生の意味論 の商品レビュー
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とくに人に害を加えないものであれば無理して除去する必要性はない。
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共生を唱うのに、ばい菌を持ち出してきたのはユニークだった。 タメになる
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ヒトはヒトという種単独で生きているわけではなく、さまざまな生き物と共生している。 という意味では間違ったことは書いてないのだが。 寄生虫に感染すると人の免疫力が高まり、アレルギーなどを抑えることができる、という仮説はこの本の時点でまだ検証されていない。 そして今現在も検証さ...
ヒトはヒトという種単独で生きているわけではなく、さまざまな生き物と共生している。 という意味では間違ったことは書いてないのだが。 寄生虫に感染すると人の免疫力が高まり、アレルギーなどを抑えることができる、という仮説はこの本の時点でまだ検証されていない。 そして今現在も検証されず、一方著者はその説を取り下げていない。 そうこうしながら水の本とか書いてるので、著者をぐぐると「トンデモ」がサジェストされる。
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だいぶん前に図書館のリサイクル市でもらってきて、本棚に飾ってあった。内容はだいたい分かるので、読まずじまいだった。ただちょっと理系の本も読みたいなあと思って手に取った。一気に読んだ。特に前半、著者がまだ研究者の卵だったころの話がおもしろい。フィラリアで陰のう腫大になった人の写真を...
だいぶん前に図書館のリサイクル市でもらってきて、本棚に飾ってあった。内容はだいたい分かるので、読まずじまいだった。ただちょっと理系の本も読みたいなあと思って手に取った。一気に読んだ。特に前半、著者がまだ研究者の卵だったころの話がおもしろい。フィラリアで陰のう腫大になった人の写真を見たときの驚きは・・・こんなにでっかくなるものかと、とにかくびっくりである。ちゃぶ台のように大きくなったという表現もあまりといえばあまり。気の毒でならない。以前、花粉症のことを調べていて、寄生虫の話はいろいろと読んでいたのだけれど、フィラリアのことは見逃していたようだ。本当に、本書を開いてよかった。共生についてはいろいろと面白いネタがあるので、早速授業で使わせてもらっている。陰のうの話はちょっとしにくいなあ。
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学習には教科書型とカタログ型の2種類のやり方がある。文化人類学者の山口昌男氏が『知の旅への誘い』(岩波新書、中村雄二郎氏との共著)でそう述べている。教科書型の勉強とは与えられた教科書を隅々まで何回も読み理解するやり方。一般に学校での勉強がそれである。カタログ型の勉強とは、著者の思...
学習には教科書型とカタログ型の2種類のやり方がある。文化人類学者の山口昌男氏が『知の旅への誘い』(岩波新書、中村雄二郎氏との共著)でそう述べている。教科書型の勉強とは与えられた教科書を隅々まで何回も読み理解するやり方。一般に学校での勉強がそれである。カタログ型の勉強とは、著者の思考過程を辿るために、引用された参考文献をあさる勉強の仕方である。カタログ型の勉強は思いもかけない方向に関心領域が広がっていく。そんな不思議な経験をしたのが本書である。氏は『笑うカイチュウ』などの著者で、回虫学者として有名な方。花粉症などのアレルギー疾患が蔓延しているのは寄生虫とヒトとの共生が戦後の過度の衛生思想が普及して失われたためであるとする。非常に独創的な考えだ。この共生の意味を生命の歴史に遡って考察しているのが本書である。このなかで、安保徹教授の『未来免疫学』という非常におもしろい本のことを知った。1997年のことである。自律神経系と免疫系との解剖学的生理学的関係を直接に論じていることがかなりの頁をさいて紹介されている。直観的にこの本はカイロプラクティックにも役立つと思った。また、リン・マーギュリスの連続共生説と細胞共生進化説の骨子を知った。女史は『共生生命体の30億年』(草思社)を著している。これらの著作は大いに刺激された。別途述べたい。
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