シンタのあめりか物語 の商品レビュー
親の仕事の関係で、アメリカミシガン州に滞在することになった在米生活が描かれている。著者の実体験がもとになっているが、2年生の主人公目線で書かれているのがすばらしい。 「英語がおぼえたくて遊ぶんじゃない。遊びたいから、英語をおぼえるんだ。おとなって、なんにもわかってない。」 「子ど...
親の仕事の関係で、アメリカミシガン州に滞在することになった在米生活が描かれている。著者の実体験がもとになっているが、2年生の主人公目線で書かれているのがすばらしい。 「英語がおぼえたくて遊ぶんじゃない。遊びたいから、英語をおぼえるんだ。おとなって、なんにもわかってない。」 「子どもだって、苦労してんだよ。子どもだからってすぐ友だちになったり、よその国のことばをぺらぺらしゃべるようになるなんて思われたら、めいわくだよ。」 「なんでもイエス、ノーって決められるわけじゃないし、きめたくない。アメリカはすきか?と聞かれて、ちゃんとこういうところはすきだけど、こういうところはきらいっていいたいの。だけど、英語でなんていえばいいんだろうって考えてるうちに、先生はやれやれって肩をすくめて行っちゃうんだよ。・・・日本語でならすぐ答えられるのに。」 戦争の傷あとがまだ残っている現実も描かれていた。反日感情を抱くおばあさんにえりもとをつかまれておこられたとか。 海外滞在ではいいこともあれば悪いこともある。当然のことだが、これから海外滞在を予定している人には参考になるかもしれない。
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75点。ずっと昔の読書感想文コンクール課題図書。 小泉るみ子さんのイラストが90年代テイストにあふれていて時代を感じるが、本当にアメリカで生活した人の話っぽくて、おもしろかった。 あとがきを読むと、案の定作者の八束さんは三年間アメリカで暮らしたとのこと。 国際交流関係の物語ってそ...
75点。ずっと昔の読書感想文コンクール課題図書。 小泉るみ子さんのイラストが90年代テイストにあふれていて時代を感じるが、本当にアメリカで生活した人の話っぽくて、おもしろかった。 あとがきを読むと、案の定作者の八束さんは三年間アメリカで暮らしたとのこと。 国際交流関係の物語ってそんなに多くないので貴重。 あと、やっぱり八束澄子はよい。
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