三浦和義事件 の商品レビュー
ロス疑惑を、ジャーナリスト側(?)と容疑者である三浦和義さん2つの視点のから構成しつつ、終章で裁判の経過を追ったノンフィクション。 全3部構成になっている。 1章では、ジャーナリスト(?)達の苛烈を極める報道合戦と時代背景 を解説。 2章では、ジャーナリスト(?)達の疑問点に対...
ロス疑惑を、ジャーナリスト側(?)と容疑者である三浦和義さん2つの視点のから構成しつつ、終章で裁判の経過を追ったノンフィクション。 全3部構成になっている。 1章では、ジャーナリスト(?)達の苛烈を極める報道合戦と時代背景 を解説。 2章では、ジャーナリスト(?)達の疑問点に対して三浦さん側の弁明を掲載。 2つの視点を平等に描く事で浮かび上がる、「ロス疑惑」という事件。 マスコミ視点で如何につくりあげられ、そこに国民と検察が踊らされていたかが如実にわかる一冊だ。 刑事裁判においては、「疑わしきは罰せず」という原則がある。 冷静な日本人ならだれでもがこのことの大切さを熟知しながらも、自体的な空気や三浦さんの個性が、こういった不可解な事件をストーリーづけてしまったということに、今さらながら驚きを禁じ得なかった。 冤罪や、個人に対する誹謗中傷に知らず知らずのうちに手をかしてしまう危険性を改めて認識すると共に、この事件を風化させないことを切に願う。 私は以前名古屋に出張した帰りに、生前の三浦和義さんと同じ新幹線になったことがあった。 事件のマスコミが作り出したイメージがあまりにも強烈であったため、ロス疑惑の犯人と同席したような錯覚を起こしてしまった。 過去の反省と自戒の念を込めて多くの方に読んでいただきたい一冊である。
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タマフル読書特集で宇多丸が紹介していた本。 冤罪やそれをめぐる報道について考える際に外せない本。 ここに書かれていることは、取材し実際に事実にあたった当人でなければあまりに信じにくい。しかし、その取材をあの島田荘司が書いていることで、ぐっと信憑性が高まる。
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イメージ参照(http://blogs.dion.ne.jp/kentuku902/archives/3919101.html)
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実際におこった事件だから、ランク(評価)はつけたくないから、そのままの★★★で。 この事件の頃はまだ子供だったから、あんまりよく知らなかったけど、興味深く読めた。マスコミサイドの視界は、だんだんマスコミが暴走(?)していく感じが怖かった。三浦和義の視界は、どんどん読めちゃうけど、...
実際におこった事件だから、ランク(評価)はつけたくないから、そのままの★★★で。 この事件の頃はまだ子供だったから、あんまりよく知らなかったけど、興味深く読めた。マスコミサイドの視界は、だんだんマスコミが暴走(?)していく感じが怖かった。三浦和義の視界は、どんどん読めちゃうけど、なんか物語を読んでるみたいというかなんか疑問点が多くて納得出来ない感じがした。冤罪かどうかこの本をよんでもはっきりよくわからなかった。最後まで読んで本当の真実はいったいどうなのかわからなくなった。きっと裁判ではわからなくて、被害者と加害者にしかわからないのかなって思った。 2008.4.6
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冤罪事件を扱うことの多い島田荘司だけに最初、これをどう冤罪に持って行くつもりなのだろうかと正直驚いた。読み進めていくとこれは二つの視点から描かれているもの。非常に興味深く読みだすと止まらなかった。
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