錆びる心 の商品レビュー

桐野夏生(著者)

2023/12/06

それぞれの人間模様の短篇集。桐野夏生っぽくないなと思いつつも気づくと引き込まれていて結局また桐野ワールドの虜となってしまった。
「ジェイソン」が特に好き。

2012/07/22

6つの短編集。平成9年発行だから結構前の作品。「羊歯の庭」は不倫の話でさっき読んだ「IN」と通じるものがある。短編は落ちが弱い感じがする。「ジェイソン」とか「ネオン」はなんか続きがほしい感じ。ジェイソンのような酒乱だけど本人は気づいていない、って多そうだな。もともとが立派な人間だとまわりも言いにくいんだろう。社会人になれば飲みすぎることも減るだろうし。

2012/05/27

自らの浮気の代償に、夫から「家政婦」を強いられた主婦絹子。10年間我慢して家出し、居場所を探して飛び込んだ先は、老姉妹と息子と娘四人が暮らす落ちぶれた一家だった。一家を切り盛りし居場所を確保した絹子は、胃ガンで余命いくばくもない息子と語り合う内に、自分の家での意味に思い当たる。
桐野らしい毒を含んだ短編6作品。サラッと2〜3時間で読める。

2009/10/04

桐野さんの短編集です。
桐野さんぽいかと言われると微妙。

他の作家さんの本を読んでるような気分でした。

酔うと凶暴になる男の話「ジェイソン」は
面白かったです。

可もなく不可もなく。
こういうお話もあるよ〜って感じで
世にも奇妙までもいかないし、ミステリーでもなく。
ただ、本当にこういう物語があるよ〜って感じで(笑)

2009/10/04

タイトルに収録短編のひとつである「錆びる心」をつけてるけど、統一感に欠けたなぁ。別題にしたほうが良かったかも。
最初の話はオチが読めた。同じ目にあったからだけど、こういう人はホンマにおる。

「ジェイソン」他人事でない。怖すぎ。

2009/10/04

桐野作品は結構好きなのですが、短編集は初めてでした。
ミステリーじゃない話が多かったかな。
「ジェイソン」や「月下の楽園」はなんか薄気味悪い感じがあったけど。
面白くってどんどん読んでしまうという作品ではないけど、短編なのですぐに読めてしまいます。
でも私はこの人は長編で楽しみたい。