村上龍自選小説集(4) の商品レビュー
「コインロッカーベイビーズ」で精一杯。 生々しい描写や比喩、絶えず漂う重たい情景。 こちらが苦しくなってしまいどこまでも救われない世界に背を向けたくなった。
Posted by
2008年1月30日読了。実質は収録作「コインロッカー・ベイビーズ」「だいじょうぶマイ・フレンド」の2冊を読んだのだが。(もう1編は既読の「昭和歌謡大全集」)前者は「破壊からの突破」のテーマの通り、重苦しく閉塞感が全編に漂うながらもラストのハシの一言が何故かさわやかで、解放感があ...
2008年1月30日読了。実質は収録作「コインロッカー・ベイビーズ」「だいじょうぶマイ・フレンド」の2冊を読んだのだが。(もう1編は既読の「昭和歌謡大全集」)前者は「破壊からの突破」のテーマの通り、重苦しく閉塞感が全編に漂うながらもラストのハシの一言が何故かさわやかで、解放感がある。幼児期に捨てられた記憶を持つ人間が自身を肯定するには、自ら大切な何かを捨てる経験をする、必要があるのだろうか?後者は、以前読んだ短編とプロットが似ているな。この作者にはありがちなことだが・・・。これでタイトルが「だいじょうぶマイ・フレンド」とは、何とも意地の悪いことだ。
Posted by
- 1