猫たちの聖夜 の商品レビュー
キャッチコピーは、「猫の事件は猫が解く」。猫のミステリ小説です。 主人公は、頭脳明晰&クールな猫のフランシス。引っ越した先で、次々と猫の死体に遭遇、複雑怪奇な事件に巻きこまれていきます。 フランシスが出会う、近所の猫たちは、個性豊か。 人間を缶きり野郎(!)と呼ぶ、偏屈だけど...
キャッチコピーは、「猫の事件は猫が解く」。猫のミステリ小説です。 主人公は、頭脳明晰&クールな猫のフランシス。引っ越した先で、次々と猫の死体に遭遇、複雑怪奇な事件に巻きこまれていきます。 フランシスが出会う、近所の猫たちは、個性豊か。 人間を缶きり野郎(!)と呼ぶ、偏屈だけど頼りになる猫や、短気なボス猫、聡明な高齢猫・・・。猫たちの世界を垣間見ているようで、楽しくなります。 そして、思わずニヤリとしてしまうのは、フランシスと、ドウキョ人グスタフの関係。 フランシスによると、グスタフの仕事は、あやしげな小説を書くこと。ドンくさくて、人畜無害で、女性から敬遠されそうなタイプの男性・・・と、散々けなします。でも、グスタフのささやかな楽しみ、土曜の夜の独り深夜映画鑑賞会には、ちゃーんとお付き合いするのですよ。 もちろんグスタフも、「絶対ひつような撫で撫で」をするくらい、彼のかわいい猫ちゃん(!)に夢中・・・。 表紙が黒猫だったので、黒猫のイメージをずっと持っていましたが、あらためて記述を探すと、フランシスの容姿については、どこにも見当たらず・・・。 見つけられないだけなのかなぁ・・・と思っていると、訳者、池田香代子氏のあとがきに、ありました! 「彼だけは、品種も毛色もいっさい不明です。ひょっとしたら、この空白にあなたの愛猫をはめこんでください、ということなのでしょうか」 もしそうだとしたら、読み手によって、猫のイメージを変えることができるなんて、何とも心憎い演出だとは思いませんか?
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ドイツ作家 ドイツ・ミステリー大賞受賞作(1990年) 「猫を擬人化していないから好き」と人から薦められて読んだ本。 今までミステリーを読んできて作中に出てくる殺人事件のどんなむごたらしい状況説明でも動揺しなかったけれど、この本の猫の死体の描写には眉をひそめました。人なら平気な...
ドイツ作家 ドイツ・ミステリー大賞受賞作(1990年) 「猫を擬人化していないから好き」と人から薦められて読んだ本。 今までミステリーを読んできて作中に出てくる殺人事件のどんなむごたらしい状況説明でも動揺しなかったけれど、この本の猫の死体の描写には眉をひそめました。人なら平気なのになぜ猫だと痛ましく感じるのか自分でもわかりません。 無残に殺された猫の死体が頻繁に発見される。そこで主人公の猫が他の猫の協力を得て事件の調査に乗り出す。やがて10年前の、猫を使った動物実験を行った科学者の手記が発見された。その実験で犠牲になった猫と殺され続ける猫の関係は・・・ 註釈がついていて猫の生態もわかる。 猫の著しく発達した筋肉や、飼われていても自立した野生の生き物 そんな姿を楽しめます。
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すごかった!伏線があんなところに。ドイツミステリ大賞あなどりがたし。そして、猫のフランシスの軽快なしゃべりが心地よい。グスタフにたいする愛を語るほんの一ページ弱のくだりに涙。
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読むには難しい、と思う方もいるかも知れませんが、傑作です。 主人公は、猫たちなのですが、内容は手に汗握るサスペンス、サイコミステリーさながらの展開です!
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頻発する猫殺しに対して、引っ越してきたばかりの猫、フランシスが探偵役となり周囲を調査する。 様々な猫が登場人物として登場し、人間ドラマさながらの描写が展開される。
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猫、好きだからねぇ(笑)いやいや、普通に面白かったです。ミステリーは、乱歩、赤川次郎、森博嗣、ルブラン、ポー、アガサ、、と読んだけど(他にもあったかなぁ、、ちょっと覚えてないです。)、読ませるスピードはピリンチが一番速かった。というか私、あまり推理ものってハマれない人なんです。で...
猫、好きだからねぇ(笑)いやいや、普通に面白かったです。ミステリーは、乱歩、赤川次郎、森博嗣、ルブラン、ポー、アガサ、、と読んだけど(他にもあったかなぁ、、ちょっと覚えてないです。)、読ませるスピードはピリンチが一番速かった。というか私、あまり推理ものってハマれない人なんです。でもこの人のならハマるなぁって感じ。
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猫の連続殺猫事件が街を騒がせている。引っ越してきた雄ネコ、フランシスは調査をはじめるのだが。この猫ミステリには、コンピュータを操る猫がでてきます。キーをどうやって操作してるのか、すごく知りたいんだけど(笑)猫の猫による、猫のためのミステリです。
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猫ミステリの傑作。私の友人は犯人ならぬ犯猫の行為をファシズムと評した。確かに。ちなみに、一番好きなのは墓守のイェザヤ。愚かだが良い奴という誉め言葉の常套句にぴったり。
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猫の惨殺事件を猫たち自身が解いていく。作者が大の猫好きで彼らの表情や動きがとてもリアルに描かれている。同じく猫好きの自分には殺害現場のシーンが辛かった。
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