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最後の将軍 の商品レビュー

3.8

15件のお客様レビュー

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2024/05/29

徳川幕府最後の将軍、徳川慶喜の生涯を描いた作品。 私が思い描いていたイメージとはだいぶ異なる人でした。予想より活発だった。好きかと言われたら、好きではないですね。自分勝手だったんだなぁ、と思ってしまいました。 幕末の幕府側から見た視点が新鮮でした。

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2023/05/03

徳川最後の将軍という事は当然知っていたが、 あまり印象が無い将軍でした。 これ程多彩で幕末の厳しい舵取りを抜群の頭の回転で考え 動かれた家康以来の名君だったという事が知れて良かった。

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2020/07/25

あんまり小説としておもしろいとは思わなかった。が、やっぱり幕末、特に幕府がしまるところはドラマがあっておもしろい。新政府側の人達はもちろん華やかで、新しく、勢いがあるけど、幕府側の慶喜や勝なしでは成し遂げられなかったのでは、と思う。

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2016/09/10

徳川慶喜の生涯。過去の歴史は、衰弱した権力を決して自然倒壊させていない。権力の倒壊は朽木のように風倒木のように自然に倒れる事はない。新興の者がいずこからかおこり必ず天使を擁し、過去の秩序に賊名を着せ、それによって天下を糾合して寄ってたかって討とうとする。将軍になれば、慶喜はその討...

徳川慶喜の生涯。過去の歴史は、衰弱した権力を決して自然倒壊させていない。権力の倒壊は朽木のように風倒木のように自然に倒れる事はない。新興の者がいずこからかおこり必ず天使を擁し、過去の秩序に賊名を着せ、それによって天下を糾合して寄ってたかって討とうとする。将軍になれば、慶喜はその討たれ者の役になることを知っていた。

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2013/09/27

第15代将軍徳川慶喜 自分が思っていた人物像と全く違った好印象を持った1冊になりました。 以前に永井路子著作の「天璋院 篤姫」を読んだ時に徳川慶喜に不快感を持ったのですが、この本を読破してその奥の根底にあるものを突き止めることができました。 この先は幕末に関する本も読んでいきたい...

第15代将軍徳川慶喜 自分が思っていた人物像と全く違った好印象を持った1冊になりました。 以前に永井路子著作の「天璋院 篤姫」を読んだ時に徳川慶喜に不快感を持ったのですが、この本を読破してその奥の根底にあるものを突き止めることができました。 この先は幕末に関する本も読んでいきたいと思っています

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2013/08/23

いつもの司馬遼太郎の作品とはまた違う感じがした 最後の将軍、徳川慶喜を題材にした作品。 水戸藩の徳川家は変わった人が多いのかしら…光圀しかり。 知識人で教養もあり、なかなかいない将軍像。 激動の徳川幕府から大政奉還もあり なんだかんだで生きて大阪城から江戸へサラッと逃げたのも、ま...

いつもの司馬遼太郎の作品とはまた違う感じがした 最後の将軍、徳川慶喜を題材にした作品。 水戸藩の徳川家は変わった人が多いのかしら…光圀しかり。 知識人で教養もあり、なかなかいない将軍像。 激動の徳川幕府から大政奉還もあり なんだかんだで生きて大阪城から江戸へサラッと逃げたのも、また彼の運もあればズルいとこでもあるわけで。 慶喜が1番の明治初期立役者なのかもしれない。

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2013/05/26

慶喜の聡明さが爽快と悲愴をひきたてる。しかし人の心を読む未熟さは若さと貴族らしさを感じさせる。 大政奉還は慶喜でなければできなかっただろう。 徳川幕府の歴史の終末を語る一冊。

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2012/10/03

同じ幕末でも、新選組や坂本龍馬などに比べると、徳川慶喜に関する小説は少ないように思います。政治が絡むと話が固くなりがちであり、慶喜は捉えにくい部分が多いため、題材としては難しいのでしょうか。 世界観、舞台設定:★★★★★(5) ⇒やはり、司馬先生といったら幕末!といったかんじで...

同じ幕末でも、新選組や坂本龍馬などに比べると、徳川慶喜に関する小説は少ないように思います。政治が絡むと話が固くなりがちであり、慶喜は捉えにくい部分が多いため、題材としては難しいのでしょうか。 世界観、舞台設定:★★★★★(5) ⇒やはり、司馬先生といったら幕末!といったかんじで、読んでいて安心感があります。 ⇒実在の人物ではありますが、これは小説なので「実在の人物・事件を如何に上手く脚色しているか?」という部分も、歴史物の楽しみの一つですよね。司馬先生はその辺のバランスが大変お上手だと感じています。 登場人物の魅力:★★★★(4) ⇒司馬先生の「慶喜」にするまでに、大変苦心なさったんじゃないかと思いますが、立派に司馬先生の慶喜像が出来上がっています。 ⇒大変魅力的に描かれていますが、実際にこんな人物が身近にいたら疲れるだろうなぁ^^;なんて想像してしまいました。 ストーリー:★★★(3) ⇒なんでも出来るインテリ将軍 慶喜。しかし、"水戸学"的な思想や世情から、その才能は十分に発揮されなかった…読んでいて「この時にこうしていれば、慶喜はもっと生き生きと活躍できたんじゃないか?!」とヤキモキしてしまいました。または、慶喜があと100年はやく生まれていたらなぁ… ⇒慶喜が「先をみすぎていた」という描写が随所に見受けられますが、その点だけは「そうかな?」と私は違和感がありました。 ⇒日本史の中で一番時代が動いた「幕末」に日本の頂点にいた男が、時の波に揉まれて、やがては飲み込まれてしまうまでのお話・・・特に本の中盤で「迫りくる時代の波に飲まれまい」と足掻いている部分は、読んでいて苦しくなる程でした。 読み返したいか:他の慶喜本を読んでから、戻ってくる予定 文体:他の著作よりも固めな文章だが、歯切れは良い 読後の気分:時代とは一体・・・と暫く思いを馳せてしまった

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2011/02/02

静岡の人間には「徳川慶喜」という人物は馴染みが深い。 写真を撮るのが大好きで、絵の才能も長けていた。 当時珍しかった風変わりな自転車で町を走り、注目の的だったことも有名である。市民からは「けいきさん」と呼ばれ親しまれていたという。 しかし、歴史をよく知る人たちの間ではすこぶる評...

静岡の人間には「徳川慶喜」という人物は馴染みが深い。 写真を撮るのが大好きで、絵の才能も長けていた。 当時珍しかった風変わりな自転車で町を走り、注目の的だったことも有名である。市民からは「けいきさん」と呼ばれ親しまれていたという。 しかし、歴史をよく知る人たちの間ではすこぶる評判がよくない。 戊辰戦争の時の大阪城でのことがあるからだろう。 配下の者を簡単に見捨てて逃げた将軍。 しかし、彼の本当の意図はなんだったのだろう。偏りのない目で見た徳川慶喜という人物はどのようなものだったのだろう。 (私はテレビを見ないので、大河ドラマで徳川慶喜をやっていたことを知らないのだ) そんなことを考えていたとき、ちょうど職場の院長がこの「最後の将軍 徳川慶喜」を読んでいたので、読み終えてから貸してもらった。 「偏りのない目」で書かれた徳川慶喜。 私からはそういう印象だった。気持ちよかった。慶喜のよくわからない行動も、十分納得のいく書き方だった。 彼はその聡明さから、時代に選ばれた人物だったのではないか。私にはそう思えてならない。 慶喜の「よくわからん」さをここまで表現する司馬遼太郎はさすがだと思った。他の本も読んでみたい。

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2010/08/26

知性に優れどの人物よりも能力が高い人物であったが、人の情に疎く、胆力がないという人物。 常に逃げ道を用意し、身の置き所に不安を感じながら動乱期を生きた所を考えると、現代にもこういう人っているなぁって感じます。

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