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セブン・イヤーズ・イン・チベット の商品レビュー

4.2

23件のお客様レビュー

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2014/07/26

37 いやはやすでに著者がチベットにいたのはもう60年以上前という事実。 当時は外国人の入国すら許されなかったチベットに、しかも一般人でありながら、最後は活仏ダライラマの教師まで勤めることとなった著者の旅行記であり、チベットの当時の文化、生活を外国人という客観的視点から描いた貴重...

37 いやはやすでに著者がチベットにいたのはもう60年以上前という事実。 当時は外国人の入国すら許されなかったチベットに、しかも一般人でありながら、最後は活仏ダライラマの教師まで勤めることとなった著者の旅行記であり、チベットの当時の文化、生活を外国人という客観的視点から描いた貴重なルポタージュ。

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2014/04/11

 ドイツとイギリスが交戦状態に入り、登山家ハインリヒ・ハラーはインドの収容所に拘留されることになる。数回の脱走を試みて無事に仲間とチベットへ入国することに成功する。この当時、チベットは鎖国のため外国人には未踏の地であった。  彼らが見聞きするチベット仏教を基にする人々の生活は驚...

 ドイツとイギリスが交戦状態に入り、登山家ハインリヒ・ハラーはインドの収容所に拘留されることになる。数回の脱走を試みて無事に仲間とチベットへ入国することに成功する。この当時、チベットは鎖国のため外国人には未踏の地であった。  彼らが見聞きするチベット仏教を基にする人々の生活は驚くことばかりである。ハラーがダライラマの家庭教師として勤めるくだりは後半の一部、わずかなページに記載がある。本書を読めば漢民族、中国文化が入る前のチベットを知ることができる。

Posted byブクログ

2013/09/10

 戦争をきっかけに、ヨーロッパの登山家たちがチベットをさまよい、戸惑いながらもチベットを愛していく様子に心を打たれる。 しかも、これが実話なのだから、感動はより深い。  チベットの人々は、自然と親しみ、自然を畏れ、自然を愛している。まじない・迷信など信仰深いが、それは他者を...

 戦争をきっかけに、ヨーロッパの登山家たちがチベットをさまよい、戸惑いながらもチベットを愛していく様子に心を打たれる。 しかも、これが実話なのだから、感動はより深い。  チベットの人々は、自然と親しみ、自然を畏れ、自然を愛している。まじない・迷信など信仰深いが、それは他者を否定するためのものではない。当時、周りの国と鎖国しているが、それも欲のない、自助の精神から来るもののようだ。  インドを旅していると、チベタンに出会う機会がたびたびあるが、彼らは本当に優秀な人たちという印象を受けた。語学堪能で、その土地になじんでいるようであったが、誇り高く自分たちの文化を守っているようでもあった。商売でも、成功している、という印象を何度も持った。  それらの人達、チベタン達が、ほんの60年余り前まで、鎖国されたあのチベットの内側だけで暮らしていたのである。 近代化を拒み、自分たちの独自の生活を守り通していたのである。 チベタン、彼らのあのエネルギーがすべて、国の内側に、そして自己の内面に向かっていた、その当時のチベットの魅力が、この本の中に詰まっている。  本当に大切なこととは何だろうか?とたくさん考えさせられる一冊。 中国に支配される以前の、この当時のチベットを訪れてみたい。 

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2013/07/04

チベットに興味があり、家の本棚に会ったこれを拝借。久しぶりにずっと読んでしまった作品。河口慧海のチベット旅行記も同じようにチベットにたどり着くまでの人々との交流が描かれているが、見方が違うので二つとも読んでみるのがいいだろう。

Posted byブクログ

2012/03/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

登山家であり 当時軍の捕虜になっていた ハインリヒさんが実際に起きた出来事を こう淡々とまるで日記のような体験談のような そんな感じ。 今もご健在な「ダライラマ14世」との出会いあり別れあり。 で、当時のチベットの時代背景を知るのに すごく勉強になった。 数年前起こったラサ暴動の原因というか 根本がなんとなくだけど 見えてきました。 ブラピ主演の映画を何年か前に見たけど 個人的には本の方がオススメです。 表紙がブラピなのが残念。。 だってこれ、本だもの。

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2024/05/18

世界の屋根、禁断の秘境、最後の聖地とも称されるチベット。 著者であるハインリヒ・ハラー氏が、題名通りにそのチベットで過ごした7年間を記したのが、こちら。 登山家であったハラー氏がエベレスト登頂に臨んだタイミングで、英国と独国が交戦状態に入り、 当時ドイツ人であったが故にイギリス...

世界の屋根、禁断の秘境、最後の聖地とも称されるチベット。 著者であるハインリヒ・ハラー氏が、題名通りにそのチベットで過ごした7年間を記したのが、こちら。 登山家であったハラー氏がエベレスト登頂に臨んだタイミングで、英国と独国が交戦状態に入り、 当時ドイツ人であったが故にイギリスに拘束され、インドの収容所に抑留されます。 その後、収容所を脱走してチベットに向かい、紆余曲折を経て、当時鎖国状態であったチベットに逗留、 第二次大戦が終戦を向えても帰国せずに、結局はそのまま7年を過ごすことになりました(1944-1951年)。 その中でチベット人として生活を続けるうちに、ダライ・ラマ法王とも親交をかわし、 ついには「家庭教師」として、ダライ・ラマ法王と触れ合うことになります。 この関係はダライ・ラマ法王が亡命した後も続いており、終生の友ともいえる間柄とのこと。 ちなみにハラー氏は、2006/1/7に故郷オーストリアにて永眠されています。 そういったチベットでの生活や、チベット人の風習、チベットの原風景、そしてそれらの穏やかさ、美しさが、 訥々と語られていきます、決して読みやすくは無いのですが、ついつい引き込まれてしまう何かがありました。 なんとも西洋人らしい(ハラー氏)自身の感覚が、徐々に穏やかな価値観へと切り替わっていく様、 そんな様子も、後年の筆でありながらもストレートに伝わってきて、なかなかに興味深い。 そんな穏やかで楽園のような生活も、共産支那によるチベット侵略で幕を閉じることになります。 なお、ブラッド・ピット氏主演で1997年(日本公開は1998年かな)に映画化もされています。 限られた時間の中ですから原作のエッセンスの抽出にとどまっていますが、チベットの美しさが表現されているかと。

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2010/08/15

戦争捕虜として収容されていたインドから脱走し、過酷な旅の果てに偶然チベットにたどり着いた登山家ハインリヒ・ハラー。若きダライラマの個人教師にもなった彼が、チベット滞在中に書いたノンフィクション。 西洋人と交流を重ねるごとに変化を見せるダライラマの心理描写は必見。 一方で、プロの文...

戦争捕虜として収容されていたインドから脱走し、過酷な旅の果てに偶然チベットにたどり着いた登山家ハインリヒ・ハラー。若きダライラマの個人教師にもなった彼が、チベット滞在中に書いたノンフィクション。 西洋人と交流を重ねるごとに変化を見せるダライラマの心理描写は必見。 一方で、プロの文士ではないゆえか、多少盛り上がりに欠ける文体なのは残念。ブラッド・ピット主演の同名映画の方が面白いか。

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2010/05/23

気になっていたけれど映画で見る気が起こらなくて、 たまたま¥50で手に入れたので読んでみた。 ダライ・ラマの語るチベットとハラーが見たチベットを比べてみて、 いわゆる先進国に生まれた私にはハラーの方が当然分かりやすいけれど、 ヨーロッパ人で加えて山岳家の視点という分かりにくい部...

気になっていたけれど映画で見る気が起こらなくて、 たまたま¥50で手に入れたので読んでみた。 ダライ・ラマの語るチベットとハラーが見たチベットを比べてみて、 いわゆる先進国に生まれた私にはハラーの方が当然分かりやすいけれど、 ヨーロッパ人で加えて山岳家の視点という分かりにくい部分も面白く、 余計に、チベットの人々に対する驚嘆も畏敬も胸に迫った。

Posted byブクログ

2009/10/30

戦時捕虜という特殊な状況で、 彼らは鎖国中のチベットを目指さざるを得なかったんだけど、 バックパッカーなら誰しも憧れてしまう旅だよ……。 チベット本というより旅行記カテゴリだよな。これは……。

Posted byブクログ

2009/10/04

ダライラマのファンになりました。 本人の言動をテレビや新聞で見聞きして、内面の人の良さを感じます。 無宗教、無神論ですが。。関係ないですよね、そういったものは。

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