臨床哲学 の商品レビュー
久しぶりにこの本をパラパラとめくっていたら、「二つの情報系」という項にぶつかって、度肝を抜かれた。これは、のちの『人間科学』で展開される問題ではないか。こんなことを、『唯脳論』よりも前に考えていたなんて。 養老先生は、ひとつの問題をしつこく考え続けることができる人である。わからな...
久しぶりにこの本をパラパラとめくっていたら、「二つの情報系」という項にぶつかって、度肝を抜かれた。これは、のちの『人間科学』で展開される問題ではないか。こんなことを、『唯脳論』よりも前に考えていたなんて。 養老先生は、ひとつの問題をしつこく考え続けることができる人である。わからないことを「そんなこともあるさ」と丸め込まずに、わからないまま何年も何十年も考え続ける。そういうことができる人なんだなあ。
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