もう一度、愛 の商品レビュー

デビー・マッコーマー(著者),南波ルツ(訳者)

2009/10/04

三年前の償いをするため戻った彼女を待ち受けていたのは…。私は戻ってきた。三年前の償いをするために。結婚を五日後に控え、ジュリーは婚約者ダニエルと彼の母親クララから逃げ出した。クララの過度な干渉に苦悩していたが、当時十九歳だった彼女はダニエルに悩みを打ち明けられず、追いつめられてしまったのだ。一日だってダニエルを忘れたことはない。彼を心から愛している。けれども、謝罪し、やり直したいと懇願するジュリーをダニエルは冷たく突き放すだけだった。だが、心臓を患い、死を目の前にしたクララの息子と一緒になってほしい、という言葉で事態は思いがけない方向に進んでいく。「母のために結婚しよう。ただし君には指一本触れない」ダニエルの申し渡しに、ジュリーは打ちのめされた。

そんなに都合のいいことはない。別れて三年、しかも結婚式の五日前ってことなら、そのまま疎遠になって当たり前。ヒロインを待っていることなんかないと思うが。ヒロインも後悔したなら、とっとと戻ってくればいいのに。しかもふたりの価値観が違いすぎ。ヒーローの勧める家には猛反対なのに、自分の気に入った家を頑固に主張って、わがままだな。