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魔の聖堂 の商品レビュー

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2012/11/23
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※このレビューにはネタバレを含みます

イギリスの7つの聖堂建築にまつわる殺人物語。 悪魔の変容を示す歌、ドルイド教、遠い時代から宿命づけられていた殺人事件。 物語としてみると半端なところで終わるためこの評価だが、取り憑かれる本だ。読後しばらく本の雰囲気に飲まれた。 アクロイドの物語にはどれも隠秘学的な要素が入っているが、この本では聖地、結界、魔境、そういう「場所に由来する力」の描写を強く感じる。 『原初の光』の遺跡にも通じるかもしれない。 建築家のモデルになったNicholas Hawksmoorと6つの教会について、もっと知識をつければより面白くなるのだろうか。 いずれ再読したい。 Amazonあらすじ: ロンドンに今も残る7つの教会で発生した連続殺人。捜査にあたるホークスムア警視正は、18世紀の建築師ニコラス・ダイアーが仕掛けた謎につきあたる。過去と現在、神と悪魔が交錯する戦慄のゴシック・ホラー。

Posted byブクログ