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だれもがポオを愛していた の商品レビュー

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19件のお客様レビュー

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2014/05/31

新本格前夜のミステリ、と紹介されていたが、確かにうなづける。ポオの小説の見立て連続殺人という、若干の幻想的要素を持ちつつ、謎は論理的。言い回しもアメリカの翻訳小説風で面白かった。また、ポオのアッシャー家の崩壊を犯罪小説として読み解く一編も秀逸。

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2013/11/22

ポオを読んだことがない私にとっては着いていけない部分がありましたが、ストーリーよりも謎解きに特化した作品でなかなか面白かったです。確かなロジック で犯人を絞り込んでいく過程は破綻がありません。 また、「読者への挑戦」があります。関係者のアリバイ表で 登場人物の整理もし易いので、純...

ポオを読んだことがない私にとっては着いていけない部分がありましたが、ストーリーよりも謎解きに特化した作品でなかなか面白かったです。確かなロジック で犯人を絞り込んでいく過程は破綻がありません。 また、「読者への挑戦」があります。関係者のアリバイ表で 登場人物の整理もし易いので、純粋に推理を楽しむことが出来ます。ポオが好きな方、推理を楽しみたい方におススメです。

Posted byブクログ

2013/09/23

諸君はアッシャー家の崩壊を見いだすだろう―予告の電話は真実を告げていた。錦秋のボルティモア郊外で、日系人兄妹の住む館が爆発し傍の沼に崩れ去った。妹は謎めいた言葉をのこして息絶え、兄の遺体もまた水中深くに。ほどなく、棺に横たわった美女の歯が無惨に折り取られる『ペレニス』、斧で頭を割...

諸君はアッシャー家の崩壊を見いだすだろう―予告の電話は真実を告げていた。錦秋のボルティモア郊外で、日系人兄妹の住む館が爆発し傍の沼に崩れ去った。妹は謎めいた言葉をのこして息絶え、兄の遺体もまた水中深くに。ほどなく、棺に横たわった美女の歯が無惨に折り取られる『ペレニス』、斧で頭を割られた被害者が片目の黒猫ともども壁に塗り込められる『黒猫』、各々の小説に見立てた死体が発見され、事件は更なる混迷を呈していく…。E・A・ポオ終焉の地で、デュパンの直系というにふさわしい探偵が本領を顕わす。ポオの言祝ぎが聞こえる、オールタイムベスト級本格ミステリ。 (「BOOK」データベースより) 結構期待して手に取ったのですが、うーんイマイチ。 面白いには面白かったのですが、主人公(だよね、多分)のニッキが好きになれない。 途中の言動・行動も最後の謎解きも、なんかイライラする。 全体的に読んでいて心地よくない。 どんなに陰惨な事件が題材でも、有栖川氏の作品は読んでいて心地よい。 文章が肌に合うのです。 この作品は合いませんでした。 普通に面白く、途中でいやになることもなく最後まで読んだのですけどね。 私がポオを読んだことないのがいけないのかもしれませんが。

Posted byブクログ

2011/09/04

なにか面白い推理小説無い?と聞かれたとき、相手がミステリーマニアであれば、これを勧めています。ただ、手に入りにくいのかな、現在は。

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2011/05/06

E・A・ポオ終焉の地で、デュパンの直系(自称)の美少女探偵が事件を解決。全体を通してポオ作品への愛に溢れているので、ポオマニアの人は読むと良いと思うよ! 翻訳小説の形式を取っているけれど、読みにくいことはなかった。 登場人物の名前のセンスが、ちょっとアレだったかな…読んでてお腹空...

E・A・ポオ終焉の地で、デュパンの直系(自称)の美少女探偵が事件を解決。全体を通してポオ作品への愛に溢れているので、ポオマニアの人は読むと良いと思うよ! 翻訳小説の形式を取っているけれど、読みにくいことはなかった。 登場人物の名前のセンスが、ちょっとアレだったかな…読んでてお腹空いてくるんだよね…ケロッグとかナゲットとかさ…。

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2010/03/26

ポオ縁の地でアシヤ家の爆破崩壊事件から続く、ポオの作品を見立てたような連続殺人事件。魅力的な謎が提示され、探偵役が美しく論理的な推理で犯人を指摘する。実にエレガントなミステリです。書かれたのは所謂新本格ブームが興る直前、ミステリを愛する火は脈々と受け継がれていたのですね。 翻訳...

ポオ縁の地でアシヤ家の爆破崩壊事件から続く、ポオの作品を見立てたような連続殺人事件。魅力的な謎が提示され、探偵役が美しく論理的な推理で犯人を指摘する。実にエレガントなミステリです。書かれたのは所謂新本格ブームが興る直前、ミステリを愛する火は脈々と受け継がれていたのですね。 翻訳小説の形を取って書かれているのも面白いのですが、人物名にニヤリとさせられます。何せマクドナルドにナビスコ、バドワイザー、ハインツなどなど。しかもゲイカップルの名はロンとヤース。これは時代を感じさせますな。

Posted byブクログ

2009/10/04

米澤穂信の100冊その17:「物語」と「事件」を並行させ、「事件」ではなく「物語」を解くことで解決に導く。米澤さんのミステリを作る方法論の根底にある一冊。

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2009/10/04

諸君はアッシャー家の崩壊を見出すだろう。 予告の電話は真実を告げていた。 上のような文句で前説を振られたこの作品は、凄い!!の一言しか出てきません。 「アッシャー家の崩壊」・「ベレニス」・「黒猫」・・・。 エドガー・アラン・ポオの作品にのめり込んでいた方には何も言わずに...

諸君はアッシャー家の崩壊を見出すだろう。 予告の電話は真実を告げていた。 上のような文句で前説を振られたこの作品は、凄い!!の一言しか出てきません。 「アッシャー家の崩壊」・「ベレニス」・「黒猫」・・・。 エドガー・アラン・ポオの作品にのめり込んでいた方には何も言わずに買え!!と無理強いしたくなる作品です。 無論、こういうからには損などさせません。 それほど凄いのです。 物語は「アッシャー家の崩壊」そのものと言える爆破事件から始まります。 屋敷の持ち主である兄妹の妹がその場で亡くなり、兄は行方知れず。 この事件を発端に巻き起こる第二・第三の事件。 これらポオの作品を模した事件に明確な回答は得られるのか? 一つの事件に一章、全三章の問題編。 そして第四章で名探偵が示す回答が導き出されるのです。 ポオ好きもそうでない方もこれを機に彼の作品を手に(より楽しむ為の氏の忠告つき)この作品を手にとってみませんか? 素晴しいおまけがついていますよ。

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2009/10/04

すばらしい。ガチガチの本格って言葉がここまで似合う作品はなかなかないよ。館の崩壊、怪しい容疑者、死体の見立て、読者への挑戦……そして前作でも良く分かってたんだけどあくまで論理で固めた解決編、見事としか言いようがない。特に最後の解決。この伏線はここしかないってとこにかっちりと嵌まっ...

すばらしい。ガチガチの本格って言葉がここまで似合う作品はなかなかないよ。館の崩壊、怪しい容疑者、死体の見立て、読者への挑戦……そして前作でも良く分かってたんだけどあくまで論理で固めた解決編、見事としか言いようがない。特に最後の解決。この伏線はここしかないってとこにかっちりと嵌まっていく様は読んでるだけで快感。

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