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神さまは雲のなか の商品レビュー

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宇野千代のエッセイで…

宇野千代のエッセイです。著者の周囲の文学者などのことがわかります。

文庫OFF

2017/08/02

谷崎潤一郎や川端康成、林芙美子など、彼女と親交があった方たちにまつわるエッセイ本。 純文学を読む方ならば、彼らの人柄が垣間見れて楽しいかもしれないですね。 私はほとんど読まずに来たので、少しでも読もうと思いました。 晩年に書かれた「幸せ感いっぱいのエッセイ」よりも、もう少し生身の...

谷崎潤一郎や川端康成、林芙美子など、彼女と親交があった方たちにまつわるエッセイ本。 純文学を読む方ならば、彼らの人柄が垣間見れて楽しいかもしれないですね。 私はほとんど読まずに来たので、少しでも読もうと思いました。 晩年に書かれた「幸せ感いっぱいのエッセイ」よりも、もう少し生身の文章がでてきて興味深かったです。 いつもいつも幸せではなかったんだよな、やっぱり、みたいな・・・。 とはいえ本文より引用 「神さまと言うものは、その辺にはいないのである。 もっと目に見えないところに、もっと雲の上のようなところにいるのである。 だから、すぐ身近なところに、気ぜわしく、神さまを探したりしてはいけない。 もし一かけらでも仕合せになりたかったら、今日は日が照って気持ちが好いなァ、とか、今日ああの人がハガキをくれてうれしいなァ、とか、仕合せを自分で作って、自分で探すのである。それはただの作り事でも好い。神さまは雲の中にいるのだから。」

Posted byブクログ