小池真理子短篇セレクション(3 幻想篇) の商品レビュー

小池真理子(著者)

2021/04/13

幽霊というよりはこの世とあの世に境目がない曖昧な世界を描いていて、怖いというよりは不気味で人間味があった。ミミと流山寺が好きだった。

2015/02/01

死をテーマに5編を収録。「家鳴り」以外は初読み。
命日 / 家鳴り / 流山寺 / 水無月の墓 / ミミ
科学では解明できないことってあるのだろうと思わせる作品群だった。
(図書館)

2014/04/03

恋。
すごく夢中になって読んだ。確かに読むものを惹きつける作品。
信太郎と雛子はとても奇妙な関係。その間に入るふうこの関係性が信太郎と愛人関係なるのかと思いきや絶妙な三角関係を成り立たせ不思議な関係を築いている。
愛の価値観を再認識させられる作品だった。人は誰も愛する人を独り占めしたくなるのでは。しかし信太郎は上辺の恋を許してしまう。その分真の愛を知ってしまった雛子を前にした時彼は正気を失うのだ。この作品で私は恋と愛の違いを知るのことになった。