1,800円以上の注文で送料無料

村上朝日堂はいかにして鍛えられたか の商品レビュー

4

9件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    3

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/01/02

作品がこの思考からきているのかととても面白く読みました。真面目だけれどはみ出る事も仕方ないよねという考え方が好きです。 また、世間に物申す語り口、考えて議論して良くして行こうという静かな主張の仕方が参考になる。海外の文学賞受賞の時の卵スピーチを思い出しました。 そして何より文章が...

作品がこの思考からきているのかととても面白く読みました。真面目だけれどはみ出る事も仕方ないよねという考え方が好きです。 また、世間に物申す語り口、考えて議論して良くして行こうという静かな主張の仕方が参考になる。海外の文学賞受賞の時の卵スピーチを思い出しました。 そして何より文章が読みやすい。偉そうに聞こえたらすみませんですが、断トツ読み心地が良いのです。 もしかするとハルキストになる日も近いかもしれないぞ。

Posted byブクログ

2023/03/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

小説以外の彼は好き。 そして挿絵の方も好きよ。 で、著者は猫大好きでムッツリさん(笑) ちなみにこの中にムッツリ施設の業界誌がでてきますが ちゃんとあります。季刊にこそなってしまいましたが ちゃんと存在しますぞ!! でも時代が時代だったため ある施設がなかったのは残念かな。 いいネーミングだったから先生に取り上げてほしかったな!!

Posted byブクログ

2018/11/04

 村上春樹、三冊目のトライだけど、やっぱアカン。この人の文体はぼくには合わない。もうトライは止める。

Posted byブクログ

2017/09/24

もちろん作家としてこのエッセーを書いたわけだけど、村上春樹が作家のガードを緩めて書いた、生々しっぽさをさらけだした作品だと思う。

Posted byブクログ

2012/06/11

 15年前に、村上春樹は、原発について言及していたことを知る。 私の本棚にもあって、やはり読んでいたのだが、記憶になかった。 原発に触れている文書を読み直してみて、いろいろ感じることがあった。 以下は、その部分の抜粋。  世の中に「これからの二十一世紀、日本の進むべき道がよくわ...

 15年前に、村上春樹は、原発について言及していたことを知る。 私の本棚にもあって、やはり読んでいたのだが、記憶になかった。 原発に触れている文書を読み直してみて、いろいろ感じることがあった。 以下は、その部分の抜粋。  世の中に「これからの二十一世紀、日本の進むべき道がよくわからない。見えてこない」と発言する人々がいるけれど、そうだろうか? 僕は思うのだけれど、現在我々の抱えている最重要課題のひとつは、エネルギ一間題の解決ー具体的に言えば、石油発電、ガソリン・エンジン、とくに原子力発電に代わる安全でクリーンな新しいエネルギー源を開発実現化することである。もちろんこれは生半可な目標ではない。時間もかかるし、金もかかるだろう。しかし日本がまともな国家として時代をまっとうする道は、極端にいえば「もうこれくらいしかないんじゃないか」と、五年間近く日本を離れて暮らしているあいだに、実感としてつくづく僕は思った。  日本はたしかに二十世紀後半、製品輸出を根幹とした資本主義国家として急速な成長を遂げた。しかしそのあいだに我々が、いったいどのような「時代を画するテクノロジー」を生み出しただろうか? トヨタ・カローラを生んだ、ソニー・ウォークマンを生んだ、電気パン焼き器も作った、カラオケもある・・・、えーと、それから他に何があったっけ? 何かあるかもしれないけど、僕にはこれ以上思い出せない。  そう考えてみると、もし仮に二十一世紀に入って、日本がこのまま繁栄の盛りを越えてしまうとしたら、それはあまりにも寒々しく空しいのではあるまいか。後世の歴史家に後ろ指をさされても、ちょっと文句を言えないんじゃないか。  反核運動ももちろんそれは大事だろう。フランス・ワインの不買運動も結構。でも技術的に原子力を廃絶できるシステムを作りあげることに成功すれば、日本という国家の重みが現実的に、歴史的にがらっと大きく違ってくるはずだ。「いろいろあったけど、日本はその時代やっぱりひとつ地球、人類のために役に立つ大きなことをしたんだな」ということになる。それはまた唯一の被爆国としての日本の、国家的な悲願になりうるはずだ。  僕はしがない文科系のヒトなので、そういうことを技術的にはとても手伝ってはあげられないけれど、もしそのような大がかりな研究に多額の資金がいるというのなら、そのための特別な税金を払ってもいいとさえ思っている。一人の国民として、それくらいの犠牲を払う覚悟はなくもない。しかしそのような納得できる長期的な国家ヴィジョンを掲げて、国民に支援協力を訴えかける覚悟と力量のある政治家が日本に近いうちに出てくるかというと、これはどうも絶望的にならざるをえない。悲しいことだけれど。  所詮僕らは「ウォークマン程度の国」に住んでいるということなのだろうか。決してウォークマンを非難しているわけじやないですが。  「ウォークマンを悪く言うわけじゃないですが」と題されたエッセイの後半部分の引用です。  村上春樹がこう書いてから15年が経過した。  ウォークマンはスマートフォンに席を奪われ、フクシマでは原発事故が起こり、長期的なビジョンを掲げる政治家は不在のまま、日本は混迷を深めるばかり。  どうやら、日本は、「ウォークマン程度の国」から、「ウォークマン以下の国」になってしまったようだ。私にできることは一体どんなことなのだろうと、考えさせられてしまって、重い気分になってしまった。

Posted byブクログ

2012/02/10

はるきち(私は勝手に村上春樹をこう読んでいる)の普段気になっていること、ちょっと興味関心があること、はるきちの頭の中からふと掘り起こされてきたこと、そんなことが等身大に、気軽な文体で書いてあるので、気楽に読めます。 はるきちのエッセイは他のエッセイによくあるような、他のものによた...

はるきち(私は勝手に村上春樹をこう読んでいる)の普段気になっていること、ちょっと興味関心があること、はるきちの頭の中からふと掘り起こされてきたこと、そんなことが等身大に、気軽な文体で書いてあるので、気楽に読めます。 はるきちのエッセイは他のエッセイによくあるような、他のものによたよたと寄りかかっている生活を想起させるものではなくて、自立して、自分の頭で物事に向かっている感じがして、そこがとてもすっきりとしていて好きなところです。くだらなくて面白いところももちろんとてもよいところです。

Posted byブクログ

2011/06/14

今迄の朝日堂よりも進化した感じでとても面白く読みました。 笑っちゃうことばかりではなく、「死」とか「苦悩」とか そういったものがとても心に残りました。

Posted byブクログ

2011/09/04

村上春樹が安西水丸といっしょに週刊朝日に連載していたエッセイ集けっこう、作家のなまの声がきけてよかったどんな辞書を使っているかとか、全裸主婦のはなしとかもろもろ

Posted byブクログ

2009/10/04

くだらない。 ひねくれてる。 でもこいつらがあの名作たちを支えているんだなあと思うと捨てたもんじゃない。毎日のメモみたいなものでも売りものになるんですね。

Posted byブクログ