謎のカスパール・ハウザー の商品レビュー
[ 内容 ] 1928年、ライン連邦バイエルン王国に突如現れた奇妙な少年。 穴の中に一人で暮らし、言葉もほとんど知らなかったこの孤児は、数人の養父の手で教育を施されるが、五年後、謎の男に暗殺される。 少年は果たして何者だったのか? 漂泊の王子か? 稀代の詐欺師か? 裏返しのエディ...
[ 内容 ] 1928年、ライン連邦バイエルン王国に突如現れた奇妙な少年。 穴の中に一人で暮らし、言葉もほとんど知らなかったこの孤児は、数人の養父の手で教育を施されるが、五年後、謎の男に暗殺される。 少年は果たして何者だったのか? 漂泊の王子か? 稀代の詐欺師か? 裏返しのエディプス物語として稀代の怪事件を読み解き、その謎に迫るスリリングな評伝。 [ 目次 ] 壜のなかの手紙 ニュールンベルグ登場 塔と地下牢 霊媒カスパール・ハウザー 夢のなかの城 顔のない刺客 カスパール・ハウザー詐欺師説 性別のふたしかな男 呪われた古城 三度死ぬ屍体〔ほか〕 [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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19世紀初めのドイツ・ニュルンベルクに 突如現れた「監禁されていた子供」カスパー・ハウザーについて、 多くの資料を元に綴られた評伝。 カスパー=「陰謀によって、すり替えられた大公位継承者」説に与し、 縦横無尽に想像の翼を広げた推理譚風の読み物。 あとがきに、過去の伝記という素材か...
19世紀初めのドイツ・ニュルンベルクに 突如現れた「監禁されていた子供」カスパー・ハウザーについて、 多くの資料を元に綴られた評伝。 カスパー=「陰謀によって、すり替えられた大公位継承者」説に与し、 縦横無尽に想像の翼を広げた推理譚風の読み物。 あとがきに、過去の伝記という素材から新鮮なイメージを抽出できたかどうか、 というニュアンスの文言があるけれど、一読者として、それは成功したと思う。 関連事項を時系列に纏めた年譜も資料として価値あり。 (細かすぎる「途中式」は非公開メモ欄に)
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19世紀初頭のバイエルンに突然現れた 奇妙な少年カスパール・ハウザーの謎についての評伝。 自分の名前はもちろん、言葉もろくに話せない 野生児のような少年は、おかしな内容の手紙を携えており、 ついにその正体が分からないまま5年後に謎の男に暗殺されてしまいます。 様々な憶測や推理から...
19世紀初頭のバイエルンに突然現れた 奇妙な少年カスパール・ハウザーの謎についての評伝。 自分の名前はもちろん、言葉もろくに話せない 野生児のような少年は、おかしな内容の手紙を携えており、 ついにその正体が分からないまま5年後に謎の男に暗殺されてしまいます。 様々な憶測や推理から、彼はバーデン大公家の隠し子だったのではないか という説が濃厚だそうですが、彼の正体も彼の死も謎のままです。
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