孫子 の商品レビュー
「孫子」は孫武の作…
「孫子」は孫武の作とされる中国最古の兵法書。純粋な戦略・戦術論である。現代でも、ビジネスの戦略に応用できるとされ、経営者にも人気がある。武田信玄が「孫子」の一節から「風林火山」の言葉を取り、旗印にしたことは有名。
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あらゆる古典の内、「…
あらゆる古典の内、「論語」に続いて読むべきは「孫子」。訳書や解説は数え切れないぐらいあるが、これが一番簡潔でわかりやすい。
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この「孫子」は読みや…
この「孫子」は読みやすい!解説も豊富で、最初に読むなら本書がイチ押しです。最古の竹簡文を底本にしているため、最後に「火攻篇」が置かれているのが特徴ですが、確かにこの構成の方が全体としてのまとまりは良さそうです。「正」と「奇」の概念の解釈も独自で、既に孫子に馴染んでいる方でも新たな...
この「孫子」は読みやすい!解説も豊富で、最初に読むなら本書がイチ押しです。最古の竹簡文を底本にしているため、最後に「火攻篇」が置かれているのが特徴ですが、確かにこの構成の方が全体としてのまとまりは良さそうです。「正」と「奇」の概念の解釈も独自で、既に孫子に馴染んでいる方でも新たな発見があるはずです。
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孫子に書いてあること…
孫子に書いてあることは当たり前の事ばかりのような気がします。これをどう変換していかすかが鍵になると思います
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常にカバンに入れていた本。 普遍的な人間の心理、戦略が書かれている。 よぉし、バトル負けなーーーーーい‼️
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数ある孫子の注釈本の中でも評価が高かったので、講談社学術文庫版を読んでみました。 孫子といえば、「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」や「風林火山」の節が有名ですが、むしろその本質は謀攻編に示されるように、敵国を保全したまま勝利するのが最上の策であるとのことで、戦わずして敵国の意図...
数ある孫子の注釈本の中でも評価が高かったので、講談社学術文庫版を読んでみました。 孫子といえば、「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」や「風林火山」の節が有名ですが、むしろその本質は謀攻編に示されるように、敵国を保全したまま勝利するのが最上の策であるとのことで、戦わずして敵国の意図を打ち砕くことや、巧妙な謀略により軍事行動を撤回させることにあるのではないかと思いました。 ヨーロッパの軍事学とは対極に位置する面もあるように感じますが、中国の古典は現代においても色褪せることはないですね。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読み始めたときはフォン=クラウゼビッツの『戦争論』ほどの衝撃はなく、「こんなものか」と思っていたが、読み進めていくうちに「紀元前5世紀頃の成立といわれる書物とは思えない内容だ」と思うようになった。 「兵は詭道なり」、「兵は拙速を聞くも、未だ巧久を睹ざるなり」、「彼を知り己を知らば、百戦して殆うからず」など、 今までにいろいろなところで耳にしたことがある言葉が多数出てくるのだが、その大元である『孫子』の全文や解説を読むと、自分の理解はとても表面的で浅はかで、本物ははるかに深淵で広い意味もあったこともわかった。 第1章の最初から「説教くさいな」と思ったのだが、よく読むと「君主が馬鹿だと戦に勝てぬ」ということを説いている。啓蒙主義の2000年以上前に君主の浅はか・身勝手な行動を制限し賢主としての振る舞いを説くとは恐れ入った。「前線(現場)の将軍に後方(で事情の分かっていない)王がむやみに指令を送るな」という考えが通信インフラが猛烈に進展した現代社会の様々な場面で通用してしまうのは、孫子の慧眼を褒めるべきなのだが、なんとも情けないというか、人間は2500年経っても変わらないというか・・。という気持ちにもなる。 2章以降何度も現れてくるのは戦争による経済的損失の概念で、これにも非常に驚いた。兵を起こすことも戦場で維持することも経済的な負担が大きい(だからなるべくやるな)や、敵兵を破って勝つ(見方の損失もある)よりも彼我の損失なく取り込む方が上策であるということを繰り返し述べている。 シミュレーションを重視する姿勢も見える。兵を起こす前、実際の戦闘の前、つまり戦略・戦術どちらのレベルでも何度もシミュレーションをし、勝つための算段をよく考えろという内容がいくつもの章で見られる。 12章の用間篇では諜報の大切さや扱いについても述べている。これまでの章で述べてきた戦略・戦術論の大元である敵情分析、そのデータソースである敵勢の把握をする間諜についてを一つの章を割いて解説している。こういう部分でもただ戦闘をするための書ではないんだなぁと思わされた。 また、本書の全般を通して合理的で現実的な考え方をしていることにも驚いた。 今から2500年前の書物であるのでさぞ迷信も含まれているかと思いきや、「天の災いに非ずして、将の過ちなり」のように天の意思のようなものを否定する記述が何カ所もあり、全編を通して占いや迷信ではなく人の心の動きや地形に対する知識、技術を重視する姿勢を通している。 本文のあとに付いている解説も良かった。 書籍としての『孫子』の扱われ方だけでなく、その著者についてや時代背景も詳しく解説しており、本書の底本となった前漢時代の竹簡本の意味についても論じている。 『孫子』の内容を理解するうえで必須の内容ではないが、書物の周辺の事情がわかるのも面白いので、本文の前に解説から読んでも良いと思った。 本文の内容についてではないが、 以前読んだガリア戦記には多数の異本があるというのに、『孫子』は漢代のものと宋代、それ以降のものもほとんど変わらないということに驚いた。 これは『孫子』独自の特徴なのか、中国語文化の特徴なのだろうか。それとも東洋には「注釈を付ける」という文化があるため原文が保存されやすいのだろうか。
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本書に限らず原典を読むのがベストではあるのだろうが、エッセンスを仕事に活かしたいというような人は、ビジネス書として刊行されている解説本を読んだ方が手っ取り早いかもしれない。 尚、著者曰く太平洋戦争の敗因は孫子の教えに悉く逆らったとのことだが、近代戦争において孫子の教えがどの程度有...
本書に限らず原典を読むのがベストではあるのだろうが、エッセンスを仕事に活かしたいというような人は、ビジネス書として刊行されている解説本を読んだ方が手っ取り早いかもしれない。 尚、著者曰く太平洋戦争の敗因は孫子の教えに悉く逆らったとのことだが、近代戦争において孫子の教えがどの程度有効なのかというのは別途検証が必要であろう。
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現代でも経営者らに読み継がれる古典中の古典。確かに深みのある言葉が多く、本質的な意味で「使える」思想に出会えるだろう。 本書から受け取った教訓は、例えば、 ★戦う前が大事…「彼を知り己を知らば、百戦して殆(あやう)からず」(p54、謀攻篇)、「勝兵は先(ま)ず勝ちて而(しか)...
現代でも経営者らに読み継がれる古典中の古典。確かに深みのある言葉が多く、本質的な意味で「使える」思想に出会えるだろう。 本書から受け取った教訓は、例えば、 ★戦う前が大事…「彼を知り己を知らば、百戦して殆(あやう)からず」(p54、謀攻篇)、「勝兵は先(ま)ず勝ちて而(しか)る後に戦い、敗兵は先ず戦いて而る後に勝を求む」(p62、形篇)。 ★結果がすべて…「戦わずして人の兵を屈するは、善の善なる者なり」(p41、謀攻篇)、「上兵は謀(ぼう)を伐(う)つ」(p44、謀攻篇)、「小敵の堅(けん)なるは、大敵の擒(とりこ)なり」(p48、謀攻篇)。 ★成功体験を反復してはいけない…「故に其の戦い勝つや復(くりかえ)さずして、形に無窮に応ず」(p106、虚実篇) ★他人に人生を委ねてはいけない…「故に兵を用うるの法は、其の来たらざるを恃(たの)むこと無く、吾が以て待つこと有るを恃むなり」(p144、九変篇) ★将たるもの相矛盾する性格を併せ持たねばならない…「故に将に五危(ごき)有り」(p146、九変篇)、「卒未だ塼親(せんしん)ならざるに而も之を罰すれば、則ち服さず」(p168、行軍篇)、「天の災いには非ずして、将の過ちなり」(p180、地形篇) これは座右の書だな。マストバイ。
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パターン化やフレームワークでの戦況分析など、めっちゃ仕事できるな!という感じ。今まで読んだ本だと君主論に近しい内容があるが、より戦略戦術にフォーカスしている。
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