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世界のおはなし の商品レビュー

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2023/02/25

ちひろさんの世界のおはなしの画集ですね。 ちひろ美術館第10巻目の作品です。 この本には、ちひろさんの挿絵に対する姿勢と、画家としての成り立ちや想いなどがたくさん込められています。 とくに、画業で生きていくきっかけとなった、アンデルセンとの出会いは、ちひろさんの生涯を運命付けたと...

ちひろさんの世界のおはなしの画集ですね。 ちひろ美術館第10巻目の作品です。 この本には、ちひろさんの挿絵に対する姿勢と、画家としての成り立ちや想いなどがたくさん込められています。 とくに、画業で生きていくきっかけとなった、アンデルセンとの出会いは、ちひろさんの生涯を運命付けたとも言えるようです。 ちひろさんの言葉   さざなみのような画風の流行に左右されず、何年も読みつづけられる絵本を、せつにかきたいと思う。もっとも個性的であることが、もっとも本当のものであるといわれるように、わたしは、すべて自分で考えたような絵本をつくりたいと思う。……  童画は、けしてただの文の説明であってはならないと思う。その絵は、文で表現されたのと、まったくちがった面からの、独立したひとつのたいせつな芸術だと思うからです。 ちひろさんの絵が、どれも完成度が高く、美術品の風格をたたえているのは、こうした想いがあるからなのだと感じました。 アンデルセンの作品は、悲しい場面が多いので、ちひろさんの絵としては、とても静かなやさしさにあふれたものが多いですね。 ちひろさんの画風の移り変わりもみれて、ちひろさんの物語でもあるようです。 この本の様々な、ちひろさんの言葉や解説、お子さんの松本猛さんのちひろさんの思いでなど、ちひろさんをより理解できる内容になっています。 とても充実した読後感にひたれました。

Posted byブクログ