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在りし日の歌 の商品レビュー

3.8

11件のお客様レビュー

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海辺でボタンを拾って…

海辺でボタンを拾って捨てられない、みたいな詩が良かった。

文庫OFF

中原中也さんがなくな…

中原中也さんがなくなった翌年に発行されたという詩集。リズム感を楽しむ作品が多いです。

文庫OFF

2024/07/02

旺盛な活動を続ける中での愛児との突然の別れ。「亡き児文也の霊に捧ぐ」という言葉とともに中原が最後に編集した詩集『在りし日の歌』全編と、同時期の代表作を精選。詩人最晩年の活動のすべてを示す。

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2012/06/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

(月夜の晩に、拾ったボタンは 指先に沁み、心に沁みた。  月夜の晩に、拾ったボタンは、どうしてそれが、捨てられようか?) 古典文学はあんまり好きじゃありませんが、昔の詩とか短歌は好き。 言葉遣いがクラシックで、重苦しくて、でもときどきはっとするほど軽やか。 中原中也が見た世界は、私にはもう見られないし感じられない。 詩の中から垣間見られる今はもう見れない時代の世界や感性にどきどきします。 好きな詩は ・秋の日 ・湖上 ・蜻蛉に奇す ・北の海 ・月夜の浜辺 ・言葉なき歌 ・少女と雨 引用は月夜の浜辺から。

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2012/03/28

この詩集、有名な「月夜の浜辺」が読みたくて、買いました。 「月夜の晩に、ボタンが一つ 波打際に、落ちていた」 あらためてぱらぱらめくると、他にも知っているフレーズがいくつも目に入ります。一日一度ページを開いて目に入ったところを読む、週末にぱらぱらめくって自分の気持ちに合う詩を探す...

この詩集、有名な「月夜の浜辺」が読みたくて、買いました。 「月夜の晩に、ボタンが一つ 波打際に、落ちていた」 あらためてぱらぱらめくると、他にも知っているフレーズがいくつも目に入ります。一日一度ページを開いて目に入ったところを読む、週末にぱらぱらめくって自分の気持ちに合う詩を探す、のような読み方がおすすめですね。 他にも気になったフレーズはこちら http://d.hatena.ne.jp/ha3kaijohon/20120328/1332913950

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2011/11/29

中原中也の詩集。 以前読んだ「孤島パズル」に出てきた中也の詩がとても印象的だったので。 「湖上」もそうだけど、月が出てくる詩が好きだなぁ。「月夜の浜辺」とか。 あと「北の海」も好きです。教科書に載ってたのかな、見たことがある。 何を表現してるのかよくわからないものもあったけど、そ...

中原中也の詩集。 以前読んだ「孤島パズル」に出てきた中也の詩がとても印象的だったので。 「湖上」もそうだけど、月が出てくる詩が好きだなぁ。「月夜の浜辺」とか。 あと「北の海」も好きです。教科書に載ってたのかな、見たことがある。 何を表現してるのかよくわからないものもあったけど、その中に不思議とストンと落ちてきて心に残るフレーズがたくさんありました。

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2010/12/09

中也の詩集は他に持っていたけれど、真っ白な装丁に惹かれてジャケ買い。 文字の間隔や見開いたときの余白が多くて読みやすい。

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2010/10/30

中也がだいすき。 静かでひんやり冷たいけれど けれどどこかしっとりとしている「冬の夜」がだいすき。

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2010/09/15

眠れなくなったので何となくやや自虐的なチョイスをしてみた。 やっぱり「北の海」が好き。 人魚じゃない波がいそうな灰色の海が見たい今日この頃w (10.09.14)

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2009/10/04

地元に帰る。蛙の声が、夜の闇に響いている。何百メートルも明かりがない。真っ暗な夜。 ビニールハウスの光がぽつんと点いている。形は闇に溶けていった。輪郭が失われて、境界が消えていく。 蛙の声が、世界の声だった。その場に立っていたのだろうか。その場はどこだったのだろう。 そこは、すべ...

地元に帰る。蛙の声が、夜の闇に響いている。何百メートルも明かりがない。真っ暗な夜。 ビニールハウスの光がぽつんと点いている。形は闇に溶けていった。輪郭が失われて、境界が消えていく。 蛙の声が、世界の声だった。その場に立っていたのだろうか。その場はどこだったのだろう。 そこは、すべての場所のように感じた。 田の水面に蛙の声が浮いている。わずかな光が水面を照らす。何百メートルも先の電灯が、 古びた光を照らしている。湿っている。空気が肌に触れている。境界線が、身体の境界線が 曖昧になる。蛙の声が身体に侵入する。夜に、空に。 その場に立っている。それを感じることが、僕らの感じるべきすべてではないだろうか。 「在りし日の歌」の最後に入れられた『蛙声』。大学時代は、孤立して泣き叫ぶ蛙を想像していた。 天に届かなくとも、泣き続ける蛙を。けれども、今は天と一体になって生きる蛙を見ている。 もしくは、それこそが孤独に通じるものなのではないか、と思いながら。 夜の、形のない、その場所に立って。

Posted byブクログ