天涯(第1) の商品レビュー
千駄木の図書館で沢木耕太郎の本を借りたら、司書さんが、この本ご存知?と言って持ってきてくださった本。沢木の旅の軌跡を追いながら、行ったことのない土地での暮らしを思うのが楽しかった。 20年近く経った今、思いがけず自分もあちこち旅する機会を得るようになっていることを、嬉しく、自分に...
千駄木の図書館で沢木耕太郎の本を借りたら、司書さんが、この本ご存知?と言って持ってきてくださった本。沢木の旅の軌跡を追いながら、行ったことのない土地での暮らしを思うのが楽しかった。 20年近く経った今、思いがけず自分もあちこち旅する機会を得るようになっていることを、嬉しく、自分に対して誇らしく思う。
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あぁ、なんだか、あの頃の「SWITCH」が懐かしい。こういう本だったのね。P149のトルコ・アンカラのおびただしい台数のバスの群れの写真が印象的でした。
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忙しい仕事を終えて、夜中に音楽を聴きながら、ぼーっと読むのにとてもよい。そして考える。今年の夏は何処に行こうか。
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本書は沢木耕太郎による写真集である。彼は写真のプロではないし、「交換レンズもなければストロボも持っていない」(あとがき)。ゆえに写真集を出すなんておこがましいと自分でも言っているが、それが沢木耕太郎の旅の記録だというところから、写真が意味を持ちはじめる。良い紙を使いすぎて本全体が...
本書は沢木耕太郎による写真集である。彼は写真のプロではないし、「交換レンズもなければストロボも持っていない」(あとがき)。ゆえに写真集を出すなんておこがましいと自分でも言っているが、それが沢木耕太郎の旅の記録だというところから、写真が意味を持ちはじめる。良い紙を使いすぎて本全体が重いのが難点の単行本版。 「私がヨーロッパに行ったのは正しかった、たとえただもう一度驚きをもってものを見ることができたということだけのためでも。ある年齢を越えるか、ある知恵の程度を越えるかすると、驚きをもってものを見ることがむずかしくなる。子供のときにはそれがいちばんよくできる。そのあとは、運がよければ、子供のときの橋を見つけて渡るだけである。私のヨーロッパ旅行はそのようなものであった。それは子供のときの橋であった、海を越え、森をくぐり、まっすぐ私の想像力のもっとも古い風景に通じている橋であった。」 トルーマン・カポーティ『犬は吠える』(小田島雄志訳)
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