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門の中の楽園 の商品レビュー

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3件のお客様レビュー

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2012/04/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 自他共に認める問題児・弓削秀行は、女癖の悪さから、三角関係の上の凍傷沙汰を起こし、全寮制男子校である愛敬学院に放り込まれる。  実は秀行には裏の顔もあり、どうもそちらがきな臭くなってきたことから、これ幸いと父親の言うとおりに従ったのだった。  ところが、秀行を待っていたのは、なんとも個性的な面々で。  その中でも一番、個性的だったのが、高郷稔。  秀行は何も知らない初対面の頃から、一学年上の高郷に、強く惹き付けられずにいられなかった。  しかし、高郷は何かに心囚われているようで、周囲にまったく関心を払わない。まるで、石か何かでも見るかのように視線が素通りしていく。  けれど、高郷には唯一、奇妙な趣味があった。  それは、回虫などの一般人からすると、気持ち悪いだけの虫のが大好きだったのだ。  高郷のその趣味のせいで、高郷の同室になることを人はことごとく嫌がり、同室になった人間は、数週間で病気になるか、ノイローゼになるかしてしまうらしい。  そんな高郷の同室者に自分でもどういう訳だか、名乗りを上げてしまった秀行だったが、どうして自分はそうまでして高郷に構ってしまうのか、わけがわからないまま、半ば意地のようになりながら、同室を続けていくうちに……?  という話でした。  それ以外にもキーを握る登場人物として、高郷と親戚の関係にある堀という秀行の同級生がいたんですが、なんと言うか、情報通なので、その情報を元に、秀行を脅してきたり、何とか高郷を真っ当な道に戻そうとするんですが。  その彼が、鬼門。  確かに、最初は何もわからない秀行に、いろいろ教えてくれる人として出てきたのでもいいんですが。  秀行にもわからなかった気持ちを、「君と高郷は同類なんだよ」的に解説してくるところとかは、なんというか、「余計なことを……」という感じがして、すごくもったいなかったです。  個人的には、そういうのは読者が行間を読んで、察すればいいことだと思ってるので、そこまで解説してもらわなくても大丈夫なようにしてもらえた方がよかったのかもなー……と。  もう一つ入ってる「聞かせて」は、今度は高郷側の視点の話なんですが、高郷が懇切丁寧に、本編で明かされた自分の過去のときに、自分がどういう状況だったのか語ってるところがメインになるんですが……。  もう、おなかいっぱいだったんです、正直……。  そのせいで、ただでさえ分厚い本が更に分厚くなったような気がします。  なんにせよ、もう少し読者に行間を読ませる工夫があってもよかったんじゃないかなー……と思いました。

Posted byブクログ

2009/10/04

この「門の中の楽園」は寄生虫にも病気の牛の解体 スプラッタにもめげずに突き進む貴方にお勧めする BLヒューマンドラマです。 本当に泣ける話なんですが…生理的に「寄生虫」が 受け入れられない方はいらっしゃるかも… お勧め向けに美しく言い換えると 家族愛に恵まれず、誰にも愛される事...

この「門の中の楽園」は寄生虫にも病気の牛の解体 スプラッタにもめげずに突き進む貴方にお勧めする BLヒューマンドラマです。 本当に泣ける話なんですが…生理的に「寄生虫」が 受け入れられない方はいらっしゃるかも… お勧め向けに美しく言い換えると 家族愛に恵まれず、誰にも愛される事を知らずに育った 少年達が、「愛敬学院」という門の中の楽園で運命の出会い を果たし、紆余曲折ありながらも、互いに惹かれ合い、 数多の障害を乗り越えて、永遠の愛に出あう美しい物語と いうことにもなります(笑) 私はこの本を読んで、感動して泣きました。 我こそはと思う勇気ある方、是非読んでみてくださいまし♪

Posted byブクログ

2009/10/04

自らを寄生虫だと考え、他者との交流が一切出来ない少年。未自覚な母への恨みから女性関係で問題を起こし続ける少年。二人が出会ったとき、門は開く。AC小説の典型です。

Posted byブクログ