新撰組物語 改版 の商品レビュー

子母沢寛(著者)

2014/10/01

そつなくまとまっている小説です。ちょっと淡々としているので、物語として楽しいというより、新選組研究家の子母澤さんの集大成を物語にしたという感じです。史実、創作入り混じって、思わず全部史実だと思ってしまいそうになります。新選組三部作のラストとしてはおもしろい作品だと思います。

2013/10/16

以外と読みやすかったのと、過去に出た話があったのですが、オリジナルかわからないけど、近藤さんが打たれる少し前からの話がよかったです。

2013/10/22

（「BOOK」データベースより）
「人斬り鍬次郎」「隊中美男五人衆」など隊士の実相を綴った表題作の他、稗田利八翁の聞書、近藤勇の最期を描いた「流山の朝」を収載。菊池寛賞に輝いた幕末維新作品の出発点となった新選組シリーズ完結。

2013/01/08

聞き書きを忠実にやったものと、小説とがある。
聞き書きでは随分と客観的にやったが、小説は随分と思い入れをやって書いてある。やり過ぎだと思いながらも、新選組への愛情を感じ、心打たれるものがあった。

2012/12/22

子母澤寛の新選組三部作、完結編。主に新選組隊士の死に際を描いたもの。特に近藤勇の最後を描いた「流山の朝」は土方歳三と比較をしながら自らの原点に還っていくストーリーでありエンディングに相応しい。
「隊士絶命記」に登場する南部藩の吉村貫一郎の死に際は浅田次郎の「壬生義士伝」につながるもの。

2012/08/04

全2作と比べると、全体の統一感に欠ける。要は新選組関連の雑文の集積体、とでもいおうか。雑多な印象を受ける。

2012/02/08

三部作のラスト

二部までと重複するところも多いが、二部まではどちらかというと史実を文章ににた感があるが、三部目は明らかに話を作ってあり、小説家子母沢としての作品である。

2011/03/29

全2作とかぶるところは多いのですが、この3部作目が一番好きかなあ。

沖田総司の死の場面とか、近藤勇の斬首前のエピソードとか、映画の一場面のようにまぶたに浮かんできて、読んで何年たっても印象深く覚えている。

2011/02/15

淡々とした優しい書き方が沁みる。
必要以上に英雄扱いはしていないのに、「新撰組をわかってほしい」と思って書こうとしているように感じられる。
近藤勇が流山で捕まるエピソードなんて山ほど読んだはずだったのだがこの話がいちばん良かった。
良かったというか、じんわり泣けてきてしまった。
読んでよかったと思える一冊。

2010/07/02

三部作の３。３部作の中で一番読みやすかった。近藤勇と沖田総司のやりとりの場面はかなり切なかった。
2010/7/2