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日本人は笑わない の商品レビュー

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美空ひばりの囲い。

今やすっかり老害重鎮枠?に居座ってしまってる小林信彦氏であるがこれは良い。くそうぜえ説教と時事語りは、本当にいい加減金輪際二度と勘弁してほしいのだが、本領のいにしえポップカルチャー語りはいい。トニー谷が大竹まことやバカリズムのようなアイドル番組MC芸人の先駆けのような存在だった話...

今やすっかり老害重鎮枠?に居座ってしまってる小林信彦氏であるがこれは良い。くそうぜえ説教と時事語りは、本当にいい加減金輪際二度と勘弁してほしいのだが、本領のいにしえポップカルチャー語りはいい。トニー谷が大竹まことやバカリズムのようなアイドル番組MC芸人の先駆けのような存在だった話なんか今のドルオタが読んでも得るものがあると思う。中でも、もはや持ち芸となってしまっている美空ひばりの悪口を書いた文章が滅法面白い。ここだけでも騙されたと思って読んでほしい。褒めるとこも目敏く褒めてる。確かに「ロカビリー剣法」の超絶な和洋折衷歌唱は今一度再評価されていい。 笠置シヅ子が吉本と色々あったというのを今さら知ってビックリしたが、当時の人からしたら公然の秘密だったんだろう。未だに表向きタブーは解放されてないのだろうか。「わろてんか」でも作劇の都合上、随分歴史改変されてたようだ。 駆け出しの美空ひばりが当時やったことは、現代に例えるなら歌い手(笑)が勝手に人様の曲を自分のオリジナルソングであるかのように、盗人猛々しく堂々と持ち歌にしてしまったようなもんであり、そりゃあ顰蹙を買って至極当然である。ただ、当時から歌い手、youtuberの囲いみたいな連中はウジャウジャいて、そいつらがひばりちゃんをyoutubeコメント欄の信者の如く全面崇拝全面擁護してた。少しの批判ですら絶対に許さない、ひばりちゃんをバカにするやつは許さない、と「推し」を盲目的に「全肯定」しており、いくら外野が「流石にイマ大変な思いをしてる笠置さんの曲をぽっとでの少女モノマネ歌手が自分の持ち歌であるかのように歌っちゃうのはまずいっしょ」と言ったところで、まったく聞く耳を持たなかったようだ。この点今と全然変わってない。 実質最後のコンサートになってしまった東京ドームの公演で「ひばり!不死鳥!」と感動してたおばさまたちがいたけど、なんのことはない。あの人たちの脳ミソと神経は現代の「推し」を「盲目的」に「全肯定」してる「囲い」となーんも変わっていなかったのだ。 ドタキャンのジュリーを「全肯定」してるおばさまファンもいたけど、こういう「囲い」の心象光景ってのは、ずうっと変わることのないぶっとい幹なのだろう。だから「推し、燃ゆ」が芥川賞をちゃかり取っちゃったりする。ああそういや、とイモジュリー事件が関連して想起される。田中裕子が出したCDもなあ。まったくいつの世も人というのは...だ。

本は落ちるナイフ

著者独特の表現である…

著者独特の表現である「町殺し」の話など、語り口がユニークです。

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