活動写真の女 の商品レビュー
1969年の京都が舞台。私の時代より少し古いので、小説の世界には入り込めないが、ある程度雰囲気は分かる。結構まじめ(?)な恋愛小説で、私のイメージの浅田さんの作品とはちょっと違った印象を受けた
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恋愛小説ということだけれど、浅田次郎さんらしいベタな恋愛小説ではない、時代を意識した物語なんだと思う。 設定は戦後間もないまだテレビが普及しきれていない活動写真が全盛の頃。 京大に通う2人の大学生の青春記が描かれている。 とてもさわやかで、今と変わらない若者の言動に懐かしさを感じ...
恋愛小説ということだけれど、浅田次郎さんらしいベタな恋愛小説ではない、時代を意識した物語なんだと思う。 設定は戦後間もないまだテレビが普及しきれていない活動写真が全盛の頃。 京大に通う2人の大学生の青春記が描かれている。 とてもさわやかで、今と変わらない若者の言動に懐かしさを感じたりもした。 ラストの場面は少し衝撃的。 でもきれいに纏っている。
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美しい!!映画華やかなりし時。 「せやけど、ぼん。うちは芸者どすえ… うち、ぼんのことすきどす。」身を窮した大部屋女優の最初で最後の長台詞、さ迷う魂の言の葉を残し、未練なく旅立つた。しかし彼を抱き抱えて。
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どんな話しかと思いながら読んだら、美しい幽霊の話でした。映画を愛した女優と京大生の恋を背景にその友人である主人公の成長を描いた作品。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
鉄道員やうらぼんえと同じく亡くなった人が出てくるという話でした。この作者幽霊を信じていないと何かで読んだのですが、幽霊の使い方上手いなあと思います。ただこの作品生真面目過ぎますね。浅田次郎で私の好きなところは真面目過ぎないようにユーモアを上手く入れているところなのですが。まあ調べてみると三作品殆ど同じ頃に書かれたようで、同じようなものを三篇書かないようにしたのかな。
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学園闘争最盛の東京を避け、京都大学に進学した主人公。 大好きな映画の撮影所でバイトを始め、そこで不思議な体験をする。 青春ものでもあり、恋愛ものでもあり、ファンタジーでもあり。 すぐにでも映像化されそうな作品。 というか読んでいて映像が浮かんでくる作品だった。 【図書館・初読...
学園闘争最盛の東京を避け、京都大学に進学した主人公。 大好きな映画の撮影所でバイトを始め、そこで不思議な体験をする。 青春ものでもあり、恋愛ものでもあり、ファンタジーでもあり。 すぐにでも映像化されそうな作品。 というか読んでいて映像が浮かんでくる作品だった。 【図書館・初読・8/26読了】
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学生運動華やかかりし時代、東大の受験が実施されず、やむなく京大に入学した映画好きの主人公。映画館で偶然知り合った友人と映画撮影所でバイトをすることになるが、そこに謎の超美人女優が現れる。京都太秦(うずまさ)を舞台に、映画を愛した人々の活躍と哀愁。謎の女優を愛してしまった主人公の友...
学生運動華やかかりし時代、東大の受験が実施されず、やむなく京大に入学した映画好きの主人公。映画館で偶然知り合った友人と映画撮影所でバイトをすることになるが、そこに謎の超美人女優が現れる。京都太秦(うずまさ)を舞台に、映画を愛した人々の活躍と哀愁。謎の女優を愛してしまった主人公の友人と、その思いもよらない結末。時空を超えた物語展開と京都情緒たっぷりの読み応えある文章は、浅田ワールドの真骨頂。「鉄道員」で直木賞受賞直後の作品。
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映画好きの京都大学一年の主人公は友達、恋人、好きな映画でのバイトと申し分のない生活の筈なのだが・・題名に絡む部分がネタバレになります(笑) 同世代の映画好きですから、背景はよく判ります。ただ、僕は洋画に走り、主人公は邦画への愛着が強かったという事でしょう。「キネマ旬報」か「スク...
映画好きの京都大学一年の主人公は友達、恋人、好きな映画でのバイトと申し分のない生活の筈なのだが・・題名に絡む部分がネタバレになります(笑) 同世代の映画好きですから、背景はよく判ります。ただ、僕は洋画に走り、主人公は邦画への愛着が強かったという事でしょう。「キネマ旬報」か「スクリーン」の差ですね。当時の邦画に失望していたのは一緒だと思いますが・・結局、映画はテレビに喰われてしまった。無念さは分ります。しかし内容より興行成績ばかり気にしていた当時の邦画は、視聴率を重視する今のテレビドラマと一緒でしたから・・世界中に配給する洋画とは勝負にならなかった。そのハリウッドすら、危機の状況でしたから(゜ー゜)(。_。)ウンウン 浅田さんにしては、ありふれた軽い甘さがあります。ストーリーより映画への想いを描きたかったんでしょう。
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学園紛争華やかなりし頃の京都で起こった、斜陽の映画撮影所での哀しい怪異の物語。物語としては典型的な怪異譚なのですが、やはりこの人のきれいな言葉は好き。情緒的ではあるけれど、文章がきれい。洛北の美しい描写を読むためだけにでも、この本を読んだ価値はあると思う。
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わたしが読んだ浅田次郎の中では、お行儀の良すぎる感じの主人公。 昭和20年代の京都を舞台にした、ちょっとオカルトなお話。 ストーリー展開や、登場人物が良い。 でも浅田作品だと思うと、もうちょっとおもしろくてもいいかも。 なんて思っちゃう。
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