西ヨーロッパ世界の形成 の商品レビュー
兵役は歩兵16年、騎兵10年。その労力で道路など建設。皇帝制で徴兵は廃止。皇帝は前任者の指名とはいえ形式的には元老院の投票で、その権力は絶大なものがあった。徴兵制なくなり貧富の差広がる、皇帝になるために激しい争いをしてもなったのちは帝国のため誠心に尽くす伝統。キリスト教公認は女性...
兵役は歩兵16年、騎兵10年。その労力で道路など建設。皇帝制で徴兵は廃止。皇帝は前任者の指名とはいえ形式的には元老院の投票で、その権力は絶大なものがあった。徴兵制なくなり貧富の差広がる、皇帝になるために激しい争いをしてもなったのちは帝国のため誠心に尽くす伝統。キリスト教公認は女性の力、税は植民地のみで行政は教会組織、司教ははじめ貴族だったが、禁欲が要求され修道士出身に。西半分は国教化から百年もたなかった。自慢の道路が寸断されたことで権力は細分化。しかし、蛮族の襲撃に備え、城壁、甲冑(馬用も)、弩、長弓など
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なんだかんだいって、西欧って中世の頃から自治都市を勝ち取ってきている。教会と世俗権力の狭間でしたたかに立ち回り、うまくバランスをとる知恵を育んできたんだろう。翻って日本。本願寺の門徒は職豊政権によって皆殺しにされた。ストレートに立ち向かって、コロッとやられる。その後はただひたすら従順。国民性というのはこのように形成される、ということだろうか。
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所謂中世の約1000年を対象としています。アジア・中東ではいろいろな動きがあっただけに、欧州のこの停滞は驚きです。中世の自然と動物との関係を描いている点に特徴があり、なぜ狼が恐れられたか、森と河の神秘の時代、開墾により欧州が拡大していく様子が良く分かります。しかし、フランス、ドイツ、英国、イタリアなどの国々、民族がどのように成立していったのかが今一つ良く分からなかったのは残念でした。ヨーロッパ、中世という大括りでしか把握できない大きさを痛感します。その中で14世紀に欧州を席巻したペスト、そしてイタリアを襲った約60回の大地震など、きっと不気味な末世を思わせる時代となり、魔女刈りを産んだのかな、と思います。
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新鮮な視点で中世ヨーロッパを描いてあって興味深く読んだ。しかし、要所要所に著者の主観が入りすぎているところがあった。
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